今回は、「古染付 竹文 皿」の紹介です。
この古染付の皿も、昭和61年(1986年)に、今から36年前に、東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」の際に買ったものです。
この古染付の皿は、特に珍しいというほどのものではないのですが、裏面に特徴がありますので、大疵があるにもかかわらず買ったものです。
裏面に描かれた文様(草? or 木の枝?)が古染付によく登場してくる典型的な文様ですし、高台内には「天啓年製」の「銘」が書かれていたからです。
特に、古染付は天啓・崇禎時代頃に作られたわけですから、「天啓年製」という文字は、「銘」というよりは、ズバリこの皿が作られた年代を示すことにもなりますので、資料的にも貴重ではないかと思ったからでもあります。もっとも、古染付では、たまに、高台内に「天啓年製」と書かれた皿を図録等で見かけますので、特に珍しいというほどのものではありませんけれども、、。
古染付 竹文 皿
表面
右側の側面に2箇所の大疵があります。
口縁に見える疵のようなものは、疵ではなく虫喰いです。
裏面(1)
高台内に「天啓年製」と書かれています。
裏面(2)・・・裏面(1)を右に90度回転させた裏面
裏面に描かれた文様(草? or 木の枝?)は、古染付によく登場してくる典型的な文様です。
高台部分の拡大
高台内に「天啓年製」と書かれています。
裏側面
この皿には2箇所の大疵がありますが、それは、裏面から見るとよく分かります。
生 産 地 : 中国・景徳鎮(民窯)
製作年代: 中国・明末~清初
サ イ ズ : 口径16.0cm 底径9.5cm