今回は、「色絵 栗・魚文 豆皿」の紹介です。
これも、平成2年に、東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」会場から連れ帰ったものです。
ただし、これは、前々回に(令和3年2月23日に)紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」を連れ帰った日から1月半ほど後に連れ帰ったものです(~_~;)
当時は、せっせと東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」会場に足を運んでいたことが分かります(^_^;
ところで、これが売られていた状況は、前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」が売られていた時の状況によく似ていました。
全体では3枚で、1枚は無傷でしたが、残りの2枚には、それぞれ、口縁に比較的に大きなソゲ傷があって痛々しさと見苦しさが目立っていたんです(~_~;) そして、1枚、1枚バラでは売り物になりませんから、3枚合わせて売られていたわけです。このような売り方をするのでは、同じ業者だったのかもしれませんね。
前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」を買う際には、「こんなもの買って帰ってもしょうがないな~」と思ったわけですが、帰宅後、口縁の傷を補修しましたら、まぁまぁ見られるような状態になったことを経験していましたので、今回は迷わずに購入です(^-^*)
表面(3枚で)
上:無傷です。
下:左には口縁の8時の方角に大きなソゲ傷が、右には9時の方角に比較的に大きなソゲ傷がありました。ソゲ傷は、私が白セメントを詰め、痛々しく感じないように、また、見苦しさが目立たないように補修しました。
裏面(3枚で)
表面(見込みの栗文がハッキリ描かれている豆皿の表面)
文様は栗と魚を取り合わせて描かれています。
どうして、栗と魚なのか、、?
伊万里では、文様の取り合わせに意味不明なものがありますね(~_~;)
また、前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」と同様、見込み面は、蛇の目状に釉剥ぎされています。上に重ねる製品の高台に合わせて釉剥ぎをするわけで、その結果、釉剥ぎの痕跡が蛇の目状に残るわけです。なお、この豆皿の場合も、釉剥ぎした部分を上絵で装飾しています。
重ね焼きをして色絵素地を量産化はしていますが、その量産化された色絵素地の釉剥ぎした部分に上絵で装飾するという手間を加えているわけですね。
裏面(見込みの栗文がハッキリ描かれている豆皿の裏面)
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期(厳密には、中期の終り頃から後期にかけてのもの)
サ イ ズ : (代表の1枚のサイズ)
口径;10.3cm 高さ;2.0cm 底径;5.4cm
案外、その辺が造る方の狙い目だったのかもしれませんね。
何故 栗と魚のとりあわせかは分かりかねますが
栗の茶色が効いていてこの皿を引き締めているように私には見えます。
koimariさんがいつも使われる
「連れて帰る。。。」を私も使わせて頂きます。今日早速雛様を連れ帰りました。(笑)
「どんぐりコロコロ、どんぐりこ。お池にはまってさあ大変。どじょうが出てきて今日は、、、」という童謡がありますから、どんぐりと池のようなものとの組み合わせというものが考えられそうですけれど、、、。
でも、江戸時代に、そんな童謡があったかどうか、、、?
考えると頭を悩ませますが、考えないことにしました(笑)。
前々回に紹介しました「色絵 波に千鳥文 豆皿」は、@500円×3枚=1,500円でしたが、今回は、1枚が無傷だったこともあり、3枚まとめて2,000円でした(^_^;
外側の栗2個が無かったら、締まらないですよね(^_^)
赤茶色の栗が画面をギュッと引き締めていますよね(^_^)
そんな効果を意識して栗を加えたのかもしれませんね(^_^;
本間美術館から青磁のおひな様を連れ帰ったんですね\(^O^)/
今年は、良いひな祭りを迎えることができますね(^-^*)