今回は、「染付 総唐草文 鶴首徳利」の紹介です。
徳利A 徳利B 徳利C
徳利Aの立面
徳利Aの底面
徳利Bの立面
徳利Bの底面
徳利Cの立面
徳利Cの底面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イズ : 徳利A・・・高さ;31.8cm 底径;6.5cm 胴径;10.2cm
徳利B・・・高さ;31.3cm 底径;6.3cm 胴径;10.0cm
徳利C・・・高さ;32.3cm 底径;6.3cm 胴径;10.5cm
この徳利達は、平成22年に(今から11年前に)我が家にやってきたものです。
最初、徳利Aがやってきましたが、それから2ヶ月後に徳利Bがやってきました。そして、その4ヶ月後に更に徳利Cがやってきたものです。
最初は、この手のものを1本は欲しいな~とは思っていましたので、徳利Aを手に入れた時は、それなりに満足でした。
その後、徳利Bが現われてきたときは、徳利Aと合わせればペアになるなと思いましたので、更に満足したものです。
ところが、次に、徳利Cが出現したときには、さすがに、「私は徳利コレクターでもないし、もういらないな~」と思ったところです。
しかし、コレクターというものは物欲が強いんですね、、、(~_~;) 更にもう1本出てくれば、「ペア」が二組になるのではないだろうか、等との欲を出し、結局は、「これも何かの縁」などと屁理屈を付け、連れ帰ってしまったわけです(笑)。
ところで、この「染付 総唐草文 鶴首徳利」につきましては、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で既に紹介しているところですので、参考までに、その時の紹介文を、次に、再度掲載しておきますので、宜しかったらご覧ください。
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<古伊万里への誘い>
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*古伊万里ギャラリー202 伊万里染付総蛸唐草文鶴首徳利 (平成27年3月1日登載)
徳利A 徳利B 徳利C |
以前は、蛸唐草文は、人気があって値段も高かった。特に、蛸唐草文だけで全面を覆い尽くす、総蛸唐草文は、とりわけ人気が高く、値段もとりわけ高かった。
私は、蛸唐草文にはあまり美を感じず、また、物のわりには値段が高過ぎるとも思っていた。そのため、蛸唐草文の古伊万里はあまり買っていない。
つまり、蛸唐草文の古伊万里は、実力以上に高過ぎるのではないかと思い、買う意欲が湧かなかったのである。
ところが、最近、古伊万里全体の値段が下がり、とりわけ蛸唐草文の古伊万里の値段が下がってきたのである。やっと、実力相応の値段になってきたというところであろう。
そうした中、5年ほど前に出会ったのがこの3点である。
以前と比べると随分と安くなっていたので、1点、1点、出会うたびに買っていたら、とうとう3点になってしまった(~_~;)
製作年代 : 江戸時代後期
高さ(cm) | 高台径(cm) |
胴径(cm) |
|
徳利A | 31.8 | 6.5 | 10.2 |
徳利B | 31.3 | 6.3 | 10.0 |
徳利C | 32.3 | 6.3 | 10.5 |
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*古伊万里ギャラリー131 古伊万里との対話(蛸唐草文の鶴首徳利)(平成27年3月1日登載)(平成27年2月筆)
登場人物
主 人 (田舎の平凡なサラリーマン)
徳利A (伊万里染付総唐草文鶴首徳利)
徳利B ( 〃 )
徳利C ( 〃 )
徳利A 徳利B 徳利C
・・・・・プロローグ・・・・・
主人は、今日はどの古伊万里と対話をしようかと、「押入れ帳」をペラペラとめくっていた。しかし、特にめぼしいものは見当たらないので、例によって、主人の所にやってきた順番に従い、徳利を3本、押入れから引っ張り出してきて対話を始めた。
主人: お前たちを1本ずつ見ているとさほどには感じないけれど、こうして3本揃えて眺めると、ちょっと壮観だね。
徳利A・B・C: そうですか。
ところで、ご主人は、3本まとめて買ってきたんですか?
主人: いや、1本ずつ買ってきたんだよ。普通、お前たちは2本「対」で売られていることが多いんだけれど、1本ずつだった。
お前たちは、5年ほど前に骨董市で買ったんだが、最初に買ったのはAだった。その時は、「この手のものは「対」で売られているのが普通だよな~。1本だけ買ってもしょうがないかな~」と、買うことにためらいを感じたんだけれど、ひところよりはかなりの安値だったので、まだ1本も持っていなかったこともあり、「そのうち、また1本出てくるかもしれないな~。そうなれば、これと合わせれば「対」になるから、一応、買っておくか」ということで買ったんだ。
徳利A: 私が最初でしたか。それで、もう1本はすぐに見つかったんですか・・・?
主人: 2本目が登場してきたのは意外と早かったね。2か月ほど後に出てきたよ。しかも、同じ業者さんからだ!
おそらく、その業者さんは、最初から「対」で持っていたんだろうね。でも、古伊万里の人気が低くなり、値段も下がってきてしまっていて、「対」で売っては値が張って売れないので、1本ずつ売ることにしたんだろうね。
徳利B: その時に買ったのが私なんですね。
主人: そうなんだ。Aと合わせて一対になった。最初から「対」で買うよりは、1本ずつ買ったので、「「対」でまとめて買うよりは若干安く買えたかな(*^_^*)
徳利A・B: 私達以外に、もう1本、Cさんがいますが、Cさんのことは何時買ったんですか?
主人: それから4ヶ月くらい経ってからだったな~。 またまた同じ業者さんだった。
さすがに3本目が出てきた時は、「もういらない!」と思ったんだけれど、「更にもう1本出てくれば、「対」が二組になるかな~」などと助平根性を出し、柳の下のどじょうを狙って買ってしまったんだ(><)
徳利C: それが私なんですね。
主人: そうだ。ところが、柳の下に二匹目のどじょうはいなかった(><) あれから4年以上経つが、いっこうに出てこないね(><) こうなったら気長に待つしかないな。気長に待って、今度は、あと1本追加して二組の「対」を目指すのではなく、全体で5本にしようと思っている。3本揃えて眺めるだけでも壮観なんだから、5本も揃えて眺めたら、さぞや圧巻だろうと思ってね!
徳利A・B・C: 是非そうしてください。私達も仲間が増えて嬉しいです(*^_^*)
主人: ところで、お前達をよ~く観察すると、微妙に大きさ等に差異があるんだよね。高さだけでみても、Aが31.8cm、Bが31.3cm、Cが32.3cmだ。Bが一番小さくて、一番大きいのがCで、その中間がAだね。
1本1本バラバラに見ていたのでは分からないが、3本揃えて眺めると、Cが抜きんでて大きいことがわかるね。また、A・Bに比べると、Cが異質な感じも受けるな。たぶんAとBは「対」だったんだろうね。
徳利A・B・C: 私達は、どんな用途に使われたんでしょうか?
主人: う~ん。わからないな。もっと小さなものは、御神酒徳利として、各家庭の神棚などに「対」で飾られたようだけれど・・・・・。
一輪挿しにも使えないだろうし、酒を入れて実用の徳利として使用しようと思っても、酒が出ずらくて、実用には耐えられないだろうしね・・・・・。一体、何に使ったんだろうね。やはり、大きなお屋敷の神棚か或いは神社などで御神酒徳利として使われたんだろうか・・・・・?
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どれをペアにするか、難しい選択ですね。ACも捨てがたい(^^;
いっそ、トリプル揃いとして、ABCを三角形に配置すれば、神様も大喜びするのではないでしょうか(^.^)
ネットで調べてみます(^_^)
今度、何かのおりに実施してみます(^-^*)
個人的にはそれ程好きになれないのですが
3本そろいますと
何か別の迫力と美が湧いてくるようですね。
これが5本くらいになるとど迫力となりますね、きっと。
美しいですよね。
でも、どういうわけか、好きな人は多いんですよね。
それで、私も、1本くらいは持つべきかなと思っているうちに3本にもなってしまったわけです(笑)。
そうなんですよね。3本もそろいますと、「何か別の迫力と美が湧いて」くるんですよね(^_^)
確かに、「これが5本くらいになるとど迫力となりますね」!
でも、けしかけないでくださいね(笑)。本当に、買う気になるかもしれませんから(笑)。
やはり、これ以上は集めないようにしたいと思います(爆)。