今回は、「染付 岩松波文 小皿」の紹介です。
昨日、骨董市で、伊万里の染付の小皿を買ったわけですが、それの紹介となります。
ところで、この小皿には、岩礁に松が生え、その岩礁には強い波が打ち寄せられて波頭をなしているという、ごく普通の日本の海岸に見られるような光景が切り取られたように描かれています。
これを見て、「随分と陳腐な文様だな~」、「よく古伊万里に描かれる文様だよな~」と思ったところです。
でも、まっ、「こんな典型的な文様を描いた伊万里は、これまた、典型的な古伊万里と言えるかもしれないな」とも思ったところでもあります。
それで、珍品というようなものではないけれども、典型的な古伊万里の例と言えるだろうから、そんな観点から、参考品となるだろうと思って買ったわけです。
そこで、この小皿を紹介するに当り、このような文様の古伊万里を、普通、図録等ではどのような名称で紹介しているのだろうかと思い、「柴田コレククション総目録」で調べてみました。
そうしましたら、意外なことに、「岩」と「松」と「波」の三つだけの組み合わせの文様のものはないのですね(><)
「柴田コレククション総目録」の中では、「岩草花文」とか「岩花木文」、或いは「岩松釣人物文」とか「岩松鳥文」というようなものはありますが、「岩」と「松」と「波」の三つだけの組み合わせの文様のものはないのですね(~_~;)
これは意外でした。もっとも、それ以外の図録等には載っているのかもしれませんが、、、。
そんなことから、この小皿の名称は、「柴田コレククション総目録」を参考として、「染付 岩松波文 小皿」としました。
ご覧のように、この小皿には、日本の海岸の何処にでも見られるような、ごくごく普通の光景が描かれています。
また、裏面も、唐草繋ぎ文となっていて、これまた、ごくごく普通の古伊万里に見られる典型的な文様となっています。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 口径13.8~14.0cm 底径9.1~9.2cm
付記 : 2022年8月27日に紹介した「染付 松岩波文 小皿」と同手
追 記(令和5年11月29日)
今、このブログの過去の記事を少々調べていましたら、「あれっ!」という記事を発見しました。
この記事の前に、既に、これとそっくりな古伊万里を紹介している記事を発見したのです!
それは、2022年8月27日に紹介した「染付 松岩波文 小皿」に関する記事です!
この2022年8月27日に紹介した「染付 松岩波文 小皿」を購入した日は2022年8月21日で、ここ2023年1月16日に紹介した「染付 岩松波文 小皿」を購入した日は2023年1月15日ですから、その間、たったの5ヶ月弱なんですよね。
ところが、ここ2023年1月16日の「染付 岩松波文 小皿」の紹介では、2022年8月27日に紹介した「染付 松岩波文 小皿」のことなど全く忘れて紹介しているんですよね(~_~;) たったの5ヶ月弱しか経過していないのにです、、、(~_~;) その記憶力の低下には愕然としました(><)
ですので、2022年8月27日に紹介した「染付 松岩波文 小皿」と、ここ2023年1月16日に紹介している「染付 岩松波文 小皿」とは、両者は、非常に似てはいますが、別物であることを付記いたします。
その浜辺は、天の羽衣伝説の地のようでもあり、源氏物語の明石の地のようでもあり✨
手に取った人はそれぞれ自分のお気に入りの物語を思い出すのではないでしょうか🎶✨
椿とちょうちょのお茶わんも楽しみにしています🐻🌺🦋 クリンより🍀
月の名所の桂浜の龍王岬には 海にせり出した岩の上に 私の若い頃に
形のいい松が生えていましたが枯れて今は 次に植えた松が育ちました。
龍王岬のすぐ近くには 龍馬様が太平洋を睨んでいます。
染付 岩松波文 小皿 落ち着いていいですね 好きです。
地の色が真っ白ではなくやさしい白ですね ここも好きです。
美しい皿ですね。
温かみもありますね。
特に、波頭が印象的です。
絵付けも、初期から藍九谷の力強さを引き継いでいて、優品!(^.^)
松、岩、波文としては柴コレにはないのですか?意外ですね。こうしてみると伊万里には凝った図案や気の許せる図柄があったりと多彩な感じがします。
それだけに、この光景を見ますと、それぞれの想い出にひたるのではないかと思います。
私の場合は、岡倉天心が大観、観山、春草、武山などを率いて、茨城県の北部の五浦という地に日本美術院を移転させますが、その五浦の地を思い浮かべます(^-^*)
五浦の地は、風光明媚なんですよ(^-^*)
そんなことを思い浮かべ、この小皿を買いました(^-^*)
くりまんじゅうさんは桂浜を思い浮かべましたか!
私は、桂浜には一度だけしかいったことがなく、それも、ず~と前のことですから、忘れてしまいましたが、龍馬像のすぐ近くにこのような光景があるのですね(^_^)
この小皿を、くりまんじゅうさささんも気に入ってくれましたか。ありがとうございます(^-^*)
ありがとうございます(^-^*)
それに、この光景は、日本人には馴染み深く、日本の海岸線の原風景のようでもあり、なぜかホットし、温かみさえ感じさせますよね(^_^)
あまりにもありふれた光景を描いた皿なものですから、てっきり、どの図録等にも登場してくるものとばかりに錯覚しました(^_^)
有りそうで無いようですね(^-^*)
「優品!」とのお褒めをいただき、嬉しい限りです(^-^*)
でも、わりと厚作りですし、裏面からみると、伊万里ですよね。
「松、岩、波文としては柴コレにはない」んですよね。意外でしたね(~_~;)
あまりにも見慣れた光景が描いてありましたので、沢山存在するものとばかりに錯覚しました。
伊万里では、いろんなものが作られていますよね。
私は、伊万里なら何でも好きなのですが、どちらかといえば、このようなシンプルなものが好きです(^-^*)