Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

「故玩館への招待」

2019年11月22日 20時00分45秒 | 読書

 「故玩館への招待」(杉原利治著 論創社 2013年2月28日初版第1刷発行)を読みました。

 この著者は、ブログ友の「遅生さん」です。

 

帯を外した状態

 

 

帯を付けた状態

 

 

 先日、同じくブログ友の「酒田の人さん」がこの本を紹介していましたので、さっそく取り寄せ、一気に読み進み、読了したものです(^-^;

 ここの所、読書といえば、戦国時代の物が中心でしたので、暫くぶりに、骨董関係の本を読んだという感じです。

 骨董好きにとっては、やはり、骨董関係の本は面白いですね(^-^; 最近、骨董関係の本で、読みたいな~と思う本がありませんでしたので、ご無沙汰でしたが、久しぶりに堪能しました(^-^;

 ところで、この本は、

 

はじめに

Ⅰ ネットオークション入門

Ⅱ 故玩館を建てる

Ⅲ ギャラリー故玩館

あとがき

 

という構成になっています。

 私は、古い人間なので、ネットオークションには参入していませんから、私にとっては、「Ⅰ ネットオークション入門」の部分は、あまり参考にはなりませんでしたが、これからネットオークションをしてみようという方には、大変に参考になるだろうと思いました。

 「Ⅱ 故玩館を建てる」の部分は圧巻ですね!

 世の中に、美術館を建てたとか、資料館を作ったというような話はよく聞きますが、「遅生さん」の場合はユニークで、なかなか無い話で、ついつい、引き込まれ、夢中で、一気に読み進みました。

 「遅生さん」のご先祖様は、中山道56番の宿場町・美江寺の地に江戸中期頃から住まわれ、何度かの水害や濃尾大地震を乗り越え、その住まいは現在に至っているということなんですね。

 しかも、その住まいの場所は、歌川広重の「木曽街道69次」の内の「みゑじ(美江寺)」に描かれている所であることが分かりましたので、是非にでも、そこにある自分の家を残そうと考えたんですね。そこで、母屋を改築し、復元しようと決意し、悪戦苦闘の末、故玩館を作っているんですね。

 お金さえあれば、美術館、資料館などを建てることは出来ますが、このような、歴史的に有名な場所にあり、しかも自分のルーツに関係した場所でもあり、更には、そこに現に存在していて自分が住まわれている家を、美術館、資料館とするということは稀有なことですよね。

 私は、その点に、非常に興味をそそられました。

 三番目の「Ⅲ ギャラリー故玩館」の内容につきましては、その内の或る部分は、既に、「遅生さん」のブログ(gooブログ「遅生の故玩館ブログ」)にも紹介されていますね。

 この本は、骨董を嗜む者にとっては、大変面白いです(^-^; 是非ご一読することをお薦めいたします。また、gooブログ「遅生の故玩館ブログ」にもご訪問されますことをお薦めいたします(^-^;


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無コメント (遅生)
2019-11-22 22:21:34
今回は、コメントを差し控えさせていただきます(-.-)
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 (ことじ)
2019-11-22 22:30:53
もう読まれたのですね。
機会があれば読んでみたいと思います。
同じく機会があれば3時間程でいけそうなので拝見してみたいものですね
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遅生さんへ (Dr.K)
2019-11-23 08:33:33
久しぶりに、骨董関係の本を、楽しく読まさせていただきました(^-^;
ありがとうございました。
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ことじさんへ (Dr.K)
2019-11-23 08:37:29
一気に読み進めました(^-^;
是非、お読みすることをお薦めします。

3時間ほどで行けるんですか。
それでは、是非、お出かけください(^-^;
ただ、入場は無料とのことですが、完全予約制とのことです。
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こんにちは (つや姫日記)
2019-11-23 15:52:34
ブログの中の
人間関係に感動を覚えました。

この様な方がおられることにも
またお取り寄せで本を読まれるkoimariさんにも凄く感動致しました。
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Unknown (ふぅ)
2019-11-23 16:24:13
私も読んでみたいです。
行ってみたいけど…さすがに遠いなぁ(笑)
美術館などを作るということはとても大変で、尊いことだと思います。昨今のIT関連企業にこういう取り組みをするところがないのが残念ですね。
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つや姫日記さんへ (Dr.K)
2019-11-23 18:59:57
このような交流が出来るようになったのも、インターネットのお陰ですね(^-^;
インターネットが普及する前は、考えられませんでした。
私も、定年後には、古伊万里関係の本を自費出版しようと思っていましたが、今では、全然考えておりません(^^;

また、こうして、遠く離れたつや姫日記さんと交流できるようになったのもインターネットのお陰ですよね。
ありがたいことですよね(^-^;
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ふぅさんへ (Dr.K)
2019-11-23 19:19:45
是非読んでください(^-^;
ただ、この本、1ページを上・下2段に分けて、びっしりと書いてありますので、読み終えるのには時間がかかるかもしれません。
もっとも、文字が多く詰まっているだけではなく、それだけに、内容も詰まっていますけれど、、、(^-^;

故玩館は、私の所からも遠いです。ふぅさんの所からは、もっと遠いですものね。なかなか行く機会はないかもしれませんね(-_-;)

昔は、大企業のオーナーは、よく私設の美術館を作りましたよね。
その点、昨今のIT関連企業のオーナーには、そのような動きがありませんね(><)
金儲けのことばっかり考えているんでしょうね。
心貧しいですね(><)
人間的に薄っぺらなんでしょうね。
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Unknown (pada)
2019-11-23 21:05:30
成程
そう言う事ですか!
面白そうですね。
ネットオークシュンから始まって、美術館を作る~この様なITにつながった発想は中々わいてこないと思います。
是非読んでみたいと思います。
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凄い方がおられるのですね。 (不あがり)
2019-11-24 00:32:14
Dr.K様へ
骨董ってその想いが強くないと始まらないのですが。その流れの中でご自分のルーツまで辿り着きというのでしょうか。大切にそのルーツを守り。美術館、資料館をお造りになった方がおられる。これは驚きます。時たま、私の持っている数少ない骨董は。俺が死んだらどうなるのだろうと考える事があります。骨董に対する大切な気持ちを持つ事の大切さを知りました。勉強になりました。有難うございます。
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