6月議会において市側から舞台が丘第2期整備事業のための調査費や設計費が提案されました。これに対し私は「市民から8600名以上の署名を添えて請願が提出されている。市民合意がなされているとは言い難い。いったん立ち止まって考えるべきではないか」と主張。第2期関連事業予算の削除を求め、同僚議員と共に予算組み替え動議を提出しました。残念ながら動議は賛成7名、反対10名で否決され、当初予算が採択されました。
組み替え動議の内容を下記に掲載します。
舞台が丘第2期工事関連予算の組み替えを求める
私は本定例会に提出されている補正予算のうち、舞台が丘整備業計画第2期事業にかかわる予算の組み替えを求める議案を提出いたします。予算組み替えを提案する理由は以下の3つの点です。
1、第2期事業の根本的見直しを求める請願が出されている。
まず第一の理由は市民の会から8600名を超える市民の署名を添えて、舞台が丘第2期工事の見直しを求める請願が提出されていることであります。人口の4分の1にも及ぶ8600名の民意には重いものがあります。
市民合意ができているとはいいがたい状況でこのまま事業を進めれば市民に無用な混乱と対立をもたらすことになります。市政の信頼も損なわれます。いったん立ち止まって考えるべきではないでしょうか。
2、本事業は十分な検討がなされているとはいいがたい。
第二の理由は、本事業は十分な検討がなされているとはいいがたいことです。本事業の目的が二転三転し、最近は防災拠点の整備ということになっています。しかし防災計画の見直しはまだ進んではいません。計画もないまま道路だけはつくるという本末転倒ではないでしょうか。高校への市税投入についても多くの市民から疑問の声が上げられています。
昨年から行われている第1期事業においても、入札後大幅な増工が発生したり、補修費用が増額されるなど当初の25億円が35億円に10億円も増額になった経過があります。これらはすべて事前の検討不足によるものです。同じ轍を二度と踏んではなりません。
防災拠点整備は何も舞台が丘周辺だけではないし、道路さえつくればいいというものでもありません。市民もまじえてこれからの防災をどうするか真剣に考えるべきです。いずれにしても事業の必要性も含めて根本的に再検討することが必要だと考えます。
3、本事業は時代認識から逸脱している。
第3に本事業が時代認識から逸脱していることであります。すなわち舞台が丘整備基本構想の精神は「あるものを使う、お金をかけない、情報公開し市民参加で進める」であったはずです。第2期工事はこうした基本構想の精神から逸脱しています。
足りなかったらつくればいいというのはバブル時代の、過去の発想ではないでしょうか。あるものを使い、足りないところは知恵で補うというのがこれからのあり方です。
そうした意味で道路をつくったり、講義棟をつくるというのは現在の時代認識から逸脱しているのではないでしょうか。講義棟として利用可能な施設は市内にたくさんあります。ここ北御牧総合庁舎にも使われていない施設があり、こうしたところを活用すればお金をかけずに済むはずです。
まして平成26年からは合併特例措置がなくなり地方交付税が5年かけて6億円削減されます。今後老齢人口も3割に達することが見込まれ、福祉医療関係費用の増大が懸念されています。一方固定資産税など税収の落込みは顕著です。こうした中で本事業の返済原資は必然的に基金の取り崩しに頼らざるを得ません。財政運営にはよほど慎重でなければならないと考えます。
◎ 以上、3点にわたって予算組み替え動議の提案理由を述べて来ましたが、最後に一つ申し添えることがあります。
それは舞台が丘計画を考える市民の会から8600名を超える署名を添えて、提出された「舞台が丘第2期工事の見直しを求める請願」が先ほどの審議で一部採択となったことです。二元代表制の一翼を構成する議会としての意志が表明されたわけです。この採択はきわめて重いものがあります。私は個人的には本請願に対しては一部ではなく、すべて採択されることを望みましたが議会としての意志は一部採択ということになりました。
一部採択となった請願第2項には次のようにしるされています。
「第2期事業については、耐震化と利便性の向上をはかりつつ簡素で効率的なものにするよう見直すこと」。すなわち請願の一部採択により舞台が丘第2期事業を「簡素で効率的」なものにすることが議会の意志として表明されたわけです。
議会は採択された決議が実現できるよう最大限の努力が求められます。私はこの請願を付託された産業建設委員の一員として同僚議員とともに、この請願を実効性のあるものにするため、現在上程されている補正予算のうち第2期事業にかかわる部分の削除を提案するものです。性急にことを進めるのではなく、いったん立ち止まって考えることが必要だと考えます。
お手元に配布されている資料をご覧ください。2ページ目をご覧ください。補正予算の第1条のうち「4億1915万5千円」を「3億5697万5千円」に、「149億6917万5千円」を「149億697万5千円」にそれぞれ改めるものです。変更項目は以下の3点です。
第1に、第1款「総務費」、第1項「総務管理費」、第5目「財産管理費」のうち「庁舎施設整備事業費」のうち役務費で「建築確認申請等手数料」37万円、委託料で「中央公民館講義室増改築実施設計委託料」900万円、「場内整備実施設計委託料」1900万円を削除するものです。
第2に、第7款「土木費」、第2項「道路橋梁費」、第3目「道路新設改良費」のうち委託料で「県・東深井線測量設計・物件調査等委託料」3400万円を削除するものです。
市当局は第2期事業を簡素で効率的なものにするためにいったん立ち止まり、市民の声に真剣に耳を傾け、市民合意を得て事業を進めるべきです。我々議会もそのために努力をすべきだと思います。同僚議員におかれましては、本修正案を審議していただき、ご支持を賜りますようお願い申し上げます。
組み替え動議の内容を下記に掲載します。
舞台が丘第2期工事関連予算の組み替えを求める
私は本定例会に提出されている補正予算のうち、舞台が丘整備業計画第2期事業にかかわる予算の組み替えを求める議案を提出いたします。予算組み替えを提案する理由は以下の3つの点です。
1、第2期事業の根本的見直しを求める請願が出されている。
まず第一の理由は市民の会から8600名を超える市民の署名を添えて、舞台が丘第2期工事の見直しを求める請願が提出されていることであります。人口の4分の1にも及ぶ8600名の民意には重いものがあります。
市民合意ができているとはいいがたい状況でこのまま事業を進めれば市民に無用な混乱と対立をもたらすことになります。市政の信頼も損なわれます。いったん立ち止まって考えるべきではないでしょうか。
2、本事業は十分な検討がなされているとはいいがたい。
第二の理由は、本事業は十分な検討がなされているとはいいがたいことです。本事業の目的が二転三転し、最近は防災拠点の整備ということになっています。しかし防災計画の見直しはまだ進んではいません。計画もないまま道路だけはつくるという本末転倒ではないでしょうか。高校への市税投入についても多くの市民から疑問の声が上げられています。
昨年から行われている第1期事業においても、入札後大幅な増工が発生したり、補修費用が増額されるなど当初の25億円が35億円に10億円も増額になった経過があります。これらはすべて事前の検討不足によるものです。同じ轍を二度と踏んではなりません。
防災拠点整備は何も舞台が丘周辺だけではないし、道路さえつくればいいというものでもありません。市民もまじえてこれからの防災をどうするか真剣に考えるべきです。いずれにしても事業の必要性も含めて根本的に再検討することが必要だと考えます。
3、本事業は時代認識から逸脱している。
第3に本事業が時代認識から逸脱していることであります。すなわち舞台が丘整備基本構想の精神は「あるものを使う、お金をかけない、情報公開し市民参加で進める」であったはずです。第2期工事はこうした基本構想の精神から逸脱しています。
足りなかったらつくればいいというのはバブル時代の、過去の発想ではないでしょうか。あるものを使い、足りないところは知恵で補うというのがこれからのあり方です。
そうした意味で道路をつくったり、講義棟をつくるというのは現在の時代認識から逸脱しているのではないでしょうか。講義棟として利用可能な施設は市内にたくさんあります。ここ北御牧総合庁舎にも使われていない施設があり、こうしたところを活用すればお金をかけずに済むはずです。
まして平成26年からは合併特例措置がなくなり地方交付税が5年かけて6億円削減されます。今後老齢人口も3割に達することが見込まれ、福祉医療関係費用の増大が懸念されています。一方固定資産税など税収の落込みは顕著です。こうした中で本事業の返済原資は必然的に基金の取り崩しに頼らざるを得ません。財政運営にはよほど慎重でなければならないと考えます。
◎ 以上、3点にわたって予算組み替え動議の提案理由を述べて来ましたが、最後に一つ申し添えることがあります。
それは舞台が丘計画を考える市民の会から8600名を超える署名を添えて、提出された「舞台が丘第2期工事の見直しを求める請願」が先ほどの審議で一部採択となったことです。二元代表制の一翼を構成する議会としての意志が表明されたわけです。この採択はきわめて重いものがあります。私は個人的には本請願に対しては一部ではなく、すべて採択されることを望みましたが議会としての意志は一部採択ということになりました。
一部採択となった請願第2項には次のようにしるされています。
「第2期事業については、耐震化と利便性の向上をはかりつつ簡素で効率的なものにするよう見直すこと」。すなわち請願の一部採択により舞台が丘第2期事業を「簡素で効率的」なものにすることが議会の意志として表明されたわけです。
議会は採択された決議が実現できるよう最大限の努力が求められます。私はこの請願を付託された産業建設委員の一員として同僚議員とともに、この請願を実効性のあるものにするため、現在上程されている補正予算のうち第2期事業にかかわる部分の削除を提案するものです。性急にことを進めるのではなく、いったん立ち止まって考えることが必要だと考えます。
お手元に配布されている資料をご覧ください。2ページ目をご覧ください。補正予算の第1条のうち「4億1915万5千円」を「3億5697万5千円」に、「149億6917万5千円」を「149億697万5千円」にそれぞれ改めるものです。変更項目は以下の3点です。
第1に、第1款「総務費」、第1項「総務管理費」、第5目「財産管理費」のうち「庁舎施設整備事業費」のうち役務費で「建築確認申請等手数料」37万円、委託料で「中央公民館講義室増改築実施設計委託料」900万円、「場内整備実施設計委託料」1900万円を削除するものです。
第2に、第7款「土木費」、第2項「道路橋梁費」、第3目「道路新設改良費」のうち委託料で「県・東深井線測量設計・物件調査等委託料」3400万円を削除するものです。
市当局は第2期事業を簡素で効率的なものにするためにいったん立ち止まり、市民の声に真剣に耳を傾け、市民合意を得て事業を進めるべきです。我々議会もそのために努力をすべきだと思います。同僚議員におかれましては、本修正案を審議していただき、ご支持を賜りますようお願い申し上げます。