「議会だより」改革のために

2013-01-30 01:22:41 | 議会活動
私はこの2年間、議会だよりの委員長として、読みやすく、わかりやすい議会だより実現のために力を尽くしてきました。開かれた議会を実現するためには、議会だよりが議会と市民の懸け橋にならなければならないと思ったからです。いま市民の議会に対する目には厳しいものがあります。議会としても積極的に市民の皆さんに市政のこと、議会のことを知らせて行く必要があります。この間の経験をスライドでまとめてみました。


他の市議会さんから議会だよりの視察があります。
その資料を使ってこの間の取り組みをご紹介します。


議会だよりの改革はこれでいいということがありません。常に挑戦です。


なぜ議会だよりが読まれないのか考えてみました。
まず市民の側からは無関心、時間がないなどです。
一方議会側にも問題があります。
市民に読まれる議会だよりをつくるという意識に乏しいことです。
その結果、読まれない「議会だより」が量産されることになります。


まず考えるべきは、「どうしたら市民に読んでもらえるのだろう?」
と考えることから始まります。


最初に当議会で行ったのは他の市町村の「議会だより」を学ぶことでした。
1昨年の1月に群馬県吉岡町議会さんを訪問しました。
吉岡町議会の皆さんには多くの重要なアドバイスをいただきました。
感謝しております。


キーワードは「見せる議会だより」でした。
まず見せて、それから読んでもらうということです。


それには見出し、レイアウト、図表、写真がものをいいます。
私たちにとって、これまではあまり意識してこなかった点でした。


あらためて自分たちの「議会だより」を見ると文字ばかりであったことに気づかされます。
普通の市民の皆さんでしたら、読む気力を減退させるような誌面でした。


先進例に学び、問題点を抽出し「議会だより」刷新案を立案しました。
見直しには印刷会社のデザイナーさんの意見をお聞きする機会も作りました。
専門的な立場で、私たちの「議会だより」へのアドバイスをいただくことができました。
印刷会社さんとの信頼関係が大切だと感じました。


これまでの改革への取り組みをまとめると10ぐらいになりそうです。
試行錯誤の連続でした。


「議会だより」改革は単に誌面をかえればいいというものではありません。
運営方法の刷新も必要でした。まずメンバーの中での刷新への意思統一が第一、
そして何でも率直に話し合いのできる環境整備が必要です。


そしてポイントは、P(企画)→D(編集)→C(反省)をきちんと回すことです。


原稿の内容や見出しには気を配りました。
ひとひとつ「これでわかるか」と校正しました。
こうした検討もこれまでは徹底して行われてきませんでした。


表紙にはやはり子供たちの笑顔がいいですね。
表紙にも突出し見出しを掲載しました。
一般の週刊誌などではごく普通に行われていることです。
表紙を見てその内容がわかればページをめくってくれるのではないでしょうか。
特集も毎回組みました。


文字が中心だった誌面には大きな写真と見出しがのりました。
その議会で何を議論したか一目でわかります。


議員の中で賛否が分かれるような場合も、その議論の経過をきちんと伝える
ことに気を配りました。


一般質問も文字数をそれまでの3分の2に削減しました。
段組みも4段から6段として読みやすくしました。
字数がたくさんあれば市民の方に伝わるということではありません。
厳選されたエッセンスを伝えるには字数は少ないほうがいいのです。


文字ではなく図表や写真で語らせることに努めました。
百聞は一見にしかず。語るより見せることです。


新しい企画「議会Q&A」を始めました。
議会に対する素朴な疑問にひとつひとつ答えました。
このページはあえて文字も大きくしスペースを取りました。


むずかしい財政も家計簿になぞらえてわかりやすく説明しました。


「議会だより」改革にはゴールがありません。
常に前を向いてより良い「議会だより」のために頑張ろうと思います。

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