現職は実績、新人はビジョンを語れ

2011-03-27 06:43:56 | 議会活動
いよいよ統一地方選挙が始まります。長野県においては県会議員選挙が4月1日告示、4月10日開票で行なわれます。東御市は1人区であり、現職と新人の一騎打ちで闘われます。71才のベテランと46才の若者、阿部知事に対して厳しい態度をとる現職と阿部知事との近さを強調する新人との戦いであり、県下でも注目選挙区の一つとなっています。

しかし多くの市民にとっては県会議員とはなじみの薄い存在です。市長や市会議員は身近で直接市民の生活にかかわることが多いのに対して、県会議員は何をやっているかわからないとよく言われます。このため投票率もなかなか伸びません。

身近でないため候補者のお人柄もよくわからず、何を基準にして選択したら言いかとまどっている市民の方も多いのではないでしょうか。そこで選挙では何を基準にして選択したら良いか考えてみたいと思います。

3月21日付信濃毎日新聞の社説「議会の役割を問い直そう」(私のブログに全文掲載してあります)では「議会の在り方がいま、厳しく問われている」とし、「議員はもっと住民との距離を縮めなければならない」と指摘しています。そして「住民の声を背景に活動していれば、議会への支持が離れることはないはずだ」と述べています

選択の第一は住民との距離をどのように縮めてきたのか、どのように縮めて行こうとするのかということです。現職はこれまで8年間の間に市民に何を知らせ、市民の声にどのように耳を澄ませてきたのか語らなければなりません。新人はこれからどのように縮めていこうとするのか語るべきです。

選挙になると誰も「あれもやります、これもやります」といいことばかり言います。私たちはどうしてもその言葉につられてしまいがちです。口先ではなんとでも言えます。問題は何をやってきたかということです。

選択の第二は実績です。現職はこの4年間の中で何をやってきたかを語るべきです。新人は自分のやろうとするビジョンを語るべきです。現職は新人と同じように「あれもこれもやりたい」と述べるのではなく、4年前の公約に対してどこまでできたか、どれができなかったのかを正直に語る必要があります。

選択の第三は首長との関係です。阿部知事との関係は協力して行くのか、反対を貫いてゆくのか、はたまた是々非々なのかを見極めることです。

すなわち現職に対しては、①日頃から住民に対して県政について語りかけ、住民の声に真剣に耳を傾けてきたか、②この4年間当初掲げた政策がどこまで実行できたか、③阿部知事との関係はどうかを聞きたいと思います。

新人に対しては、①住民とどのような距離感を持って接するのか、もし当選した場合県政報告会などを行なうのか、②県政に対してどのようなビジョンを持っているのかを聞きたいと思います。③阿部知事との関係は協力関係と自ら述べています。

そしてなによりも大切なことは今回の大惨事に見られるようにいま日本は国難を迎えています。この国難に対して断固たる決意を持って県政にあたれるかということです。貴重な一票です。有効に使いたいと思います。

ちなみに私は自分の議員としての取り組みに対して自己評価を行なっています。左の欄の「私の立場と提言」の中の「若林幹雄1年目の通知表」をご覧ください。そして選挙で掲げた公約を忘れないように「私の書庫」の中に「市議選挙資料(平成20年)」として掲載してあります。選挙の時のチラシ、選挙公報、選挙結果が見られます。

「口先では語らない、実績で語る」、これが政治家の姿勢ではないでしょうか。

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