家出願望 (で,どちら方面に?)

2001年08月10日 | アキラ
 単に親の無能を晒すようで恥ずかしい限りだが,アキラは相も変わらずムズカシイ子である。小学1年生になって約4ヶ月が過ぎた。優しく穏やかな揺籃のごとき幼児園時代の生活環境に比べると,急転直下,地貌急峻で波風も一層強く,少なからず競争原理の支配的な小学校というコドモ社会に放り込まれて,もともと独自路線主義者であるアキラは,当初は学校生活において心身共にさぞ戸惑ったであろうと想像される。不器用なアキラのこと,ことあるごとにオトモダチと上手くやってゆけず,あらぬ諍いを起こしていたものと推察される。登校拒否に陥らなかったのは,恐らくは兄であるタカシの存在が大きかったと思う(良かれ悪しかれ,ですが)。

 のみならず,最近では家にあっても,特にシツケ関係のことで,父ばかりでなく母からもしばしばキツク叱られることが多い。それが証拠に,この頃は父が仕事をしているときに遠くからアキラの『怒りのドンドン足踏み』の音がよく聞こえてくる。そう,まるで祭りの太鼓みたいにネ。

 そんなこんなで,最近のアキラには《家出願望》が発生したようだ。父はまぁ当然として,兄も,母さえも,ときとしてアキラには非常に疎ましく感じることがあるらしい。その挙げ句に,

 「ぼくねぇ,この家から出て,よその家で暮らしたいんだ!」

 なんて小癪なことをのたまう。 ホウホウ。で,どこの家に行くのかな?

 「うーん,それはイロイロあるけど…...」

 言葉を濁したりするが,その決意は固いらしい。 ああ,いいなぁ。それじゃあ,オトウサンも《豪華客船・世界一周75日の旅》なんてのに出掛けちゃっていいかな?

 「うーん,ちょっと長いなぁ。えーと,1週間くらいならいいよ。それならシュッチョーと同じくらいでしょ?」

 なんて言い返してくる。一応,アタマのなかではそれなりに算盤をはじいているみたいだ。

 でもね,アキラ。家出するんだったら,その前に,まずは食べ物の好き嫌いをなくすこと。いつも「味噌」と「塩」ばっかりじゃ,アタマ丸めて禅寺くらいしか行けないよ!
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