お祭りの 「当てクジ露店」に 夢中です

　当市の名物行事《たばこ祭り》のことを，ちょっとだけ。

　先週の土曜・日曜の二日間，好天に恵まれた秋日和のなかで《第54回秦野たばこ祭り》が盛大に挙行された。何しろ全市をあげてのドンチャン騒ぎゆえ，我が家の全員もその祭りの波に乗り遅れてはならじとばかりイソイソと参入した。ただし，土曜日は家族4人で出掛けたけれど，日曜日に行ったのはタカシと父の2人だけだった（アキラはお祭りよりもジャスコの方がよろしいようで）。

　タカシのお目当ては相も変わらず性懲りもなく例の露店の「当てクジ」であり，その他諸々の数多の露店群などは全く眼中になく，とにかくあてくじ一筋，次から次へと「当てクジ露店」を見付けては熱心に覗いて廻る。何しろ，目の輝きが違う！　父から貰った僅かばかりの軍資金に自らの「ためためノート」貯金から差し引いたお小遣いを加えて，勇敢にも果敢にも何度も何度も「当てクジ」に挑んでは脆くも撥ね返されることの繰り返し。結果，二日間を通じて０勝９敗と惨敗した次第であります。すなわち，3,000円近い無駄な投資をしたことになる。いやいや，彼にとっては決して無駄ではなかったのだろう。今年もまた「身銭を切って」苦い教訓を得たわけであるから。

　ところで，事前の予想では，今年の「当てクジ露店」は6～7割方が『ベイブレード』になっているのじゃなかろうかと秘かに思っていたのだが，意外や意外『遊戯王』が未だに結構しぶとく残っており，全体として『遊戯王』50％，『ベイブレード』35％，『その他』15％といった按配であった。

　しかしながら，広く世間を見渡してみれば，タカシやアキラのオトモダチに代表される小学生の遊びの主流，オモチャ屋さんやゲーム屋さんにおける売れ筋商品の状況，さらにはインターネット・オークションにおける市場売買動向などから鑑みて，既に『遊戯王』は落日の途に向かいつつあり，時代のトレンドは『ベイブレード』に移行しているのは明らかである。タカシだって本命は『ベイブレード』一点買いであったしね。どうもテキ屋さんたち，この辺りの対応がいまいち遅れているようだ。コドモの気紛れに追いつけないでいるようだ。もっとも，毎度お馴染み『じゃがバター』なんかが十年一日のごとき定番スタイルでありながら相変らず長蛇の列をなす人気であることに比べれば，コドモ相手の露店商売は，仕入れ関係の読みが非常にムズカシイ，ってこともあるのだろうね。気楽なようでいてそれなりに大変な「お仕事」ではある。ま，同情なんかしませんけどネ。

　さて，来年はどうなりますことやら（という科白は以前にも言ったような気がするが）