現在,理不尽なまでにショーモナイ仕事,というか,ヤヤコシイ仕事を抱えている。フィールドワークが主体であるが,フィールドから得られた膨大なデータは当然ながらデスクワークによって整理・解析されなければならない。そのような室内でのユーウツ作業が続く日々にあって,最近では フレデリック・フランソワ Frederic Francoisの1994年のオランピア公演CDなどをBGMとして時々流している。これがなかなかに心地よい。事情通によれば「魅惑のイタロ・ロカ・バラード」とか言うらしいが,絶えず耳元をそっと優しく擽られるといった感じで,さてこれは強力なα波が発信されているのか知らん,と思うまもなく数多のミーハーおねぇちゃん達と一緒になって我知らずヴァーチャル・ステージのドラマチックでホットな雰囲気に巻き込まれてゆく(何と年甲斐もなく!)
ここで覚束ない古い記憶を少々たどってみると,確か1970年代後半あたりだったろうか,NHKラジオで平日の昼時にやっていた一週間単位の歌番組(昼の散歩道?)で,フレンチ・ポップスの旗手《男性歌手編》,といった趣向の特集が組まれた週があり,そこではミシェル・ポルナレフやクロード・フランソワなどよりは少し後の世代の青春歌謡歌手,アラン・シャンフォールだとか,ジェラール・ルノルマンだとか,パトリック・ジュヴェだとかが日替わりで紹介されていた。そして,フレデリック・フランソワもそのなかに含まれていたように思う。月曜から金曜までで計5人がピックアップされたとすると,残る一人は,はて誰だったろう?
ジュリアン・クレールか,ニコラ・ペイラックか,イヴ・シモンか,ダニエル・ギシャールか,マキシム・ル・フォレスティエあたりだったかな。あるいは,ポール・ルカ? まさかね。
その時代から約20年近くを経て,しかしながらその張りのある美声は全く変わっていないようだ。当方,彼の国の音楽芸能情報には全く疎い者ゆえ以下は勝手な想像になるが,CDジャケット写真の見た目は,少々トウの立った甘いマスクの伊達男といった雰囲気が色濃く漂っている。恐らく御年40代半ばくらいか。全体の選曲からすると20代の頃の栄光に多少とも凭れている感がなきにしもあらずだが,それでも,例えば本邦における郷ひろみや西城秀樹,野口五郎などの昔の10代アイドル達に垣間見られる,ある意味で「無惨」とも言える現在の中年歌手としての有り様とはいささか趣が異なり,何というか,F.フランソワの方がよりまっとうな「芸人の王道」を歩んでおり,歌手としてより幸せに年を経ているように思われる。
少々意外だったのは,J.ブレルの《懐かしき恋人の歌》をとりあげていることだ。そして,それを実によく歌っている。そのあとに続くイタリア民謡《Anema e Core》もまた大変美しく聴かせてくれる。うん,これはやはりα波に違いあるまい。Laisse-moi vivre ma vie ~だとか,Viens te perdre dans mes bras ~ だとか,Quand vient le soir on se retrouve ~だとか,ついつい一緒に口ずさんでしまう己が姿は,正直,他人には見られたくないものだが(^_^;)
そんなこんなで,忙中閑有を一方的に決め込んで約1時間15分ものライブコンサートにまるまる付き合ってしまう,相も変わらず性懲りもなくサルな私であります。
ここで覚束ない古い記憶を少々たどってみると,確か1970年代後半あたりだったろうか,NHKラジオで平日の昼時にやっていた一週間単位の歌番組(昼の散歩道?)で,フレンチ・ポップスの旗手《男性歌手編》,といった趣向の特集が組まれた週があり,そこではミシェル・ポルナレフやクロード・フランソワなどよりは少し後の世代の青春歌謡歌手,アラン・シャンフォールだとか,ジェラール・ルノルマンだとか,パトリック・ジュヴェだとかが日替わりで紹介されていた。そして,フレデリック・フランソワもそのなかに含まれていたように思う。月曜から金曜までで計5人がピックアップされたとすると,残る一人は,はて誰だったろう?
ジュリアン・クレールか,ニコラ・ペイラックか,イヴ・シモンか,ダニエル・ギシャールか,マキシム・ル・フォレスティエあたりだったかな。あるいは,ポール・ルカ? まさかね。
その時代から約20年近くを経て,しかしながらその張りのある美声は全く変わっていないようだ。当方,彼の国の音楽芸能情報には全く疎い者ゆえ以下は勝手な想像になるが,CDジャケット写真の見た目は,少々トウの立った甘いマスクの伊達男といった雰囲気が色濃く漂っている。恐らく御年40代半ばくらいか。全体の選曲からすると20代の頃の栄光に多少とも凭れている感がなきにしもあらずだが,それでも,例えば本邦における郷ひろみや西城秀樹,野口五郎などの昔の10代アイドル達に垣間見られる,ある意味で「無惨」とも言える現在の中年歌手としての有り様とはいささか趣が異なり,何というか,F.フランソワの方がよりまっとうな「芸人の王道」を歩んでおり,歌手としてより幸せに年を経ているように思われる。
少々意外だったのは,J.ブレルの《懐かしき恋人の歌》をとりあげていることだ。そして,それを実によく歌っている。そのあとに続くイタリア民謡《Anema e Core》もまた大変美しく聴かせてくれる。うん,これはやはりα波に違いあるまい。Laisse-moi vivre ma vie ~だとか,Viens te perdre dans mes bras ~ だとか,Quand vient le soir on se retrouve ~だとか,ついつい一緒に口ずさんでしまう己が姿は,正直,他人には見られたくないものだが(^_^;)
そんなこんなで,忙中閑有を一方的に決め込んで約1時間15分ものライブコンサートにまるまる付き合ってしまう,相も変わらず性懲りもなくサルな私であります。