「信長の原理(上)」 垣根涼介
・人間といえども、しょせんは流転する万物のひとつ。その一点においては、牛馬や蟻と変わりませぬ。あまたを照らす神も、それほど暇ではありますまい。
・神はおらぬ。仮にいたとしても、確かに人間だけのものではない。逆に言えば、だからこそ神なのだ。
☆☆☆★★
「部下に惚れろ!」 小林大地
・事業をしていくうえで「理念」や「戦略」は大切ですが、人手に困るこれからの時代は、事業に人を無理にあてがうのではなく、従業員一人ひとりの特性に合った事業を興して展開していく。これができれば、能動的主体となって取り組む従業員が増え、売上も自然に伸びていくと思うのです。
・経営者や上司ほど自分の価値観で見るのではなく、部下の特性を理解したうえで、一番の理解者であり、応援団であることが大切なのです。
☆☆★★★
「代表的日本人」 藤原正彦
・極端に貧しい財政の中で、安易な増税によらず、大借金を抱えながらも財政出動を怠らなかった。ケインズ理論の生まれる百五十年以上前に、すでにそれを知っていたかの如き積極財政を行なったのである。
☆☆☆★★
「隠居すごろく」 西條奈加
老舗の六代目は仕事一筋だったが還暦を機に隠居することになった。だが、孫がやってきて静かな日常は一変。
・甲斐とは煎じ詰めれば、他人の役に立つことかもしれない。人に喜ばれ、人に認められる。昇進も儲けも褒美も、すべてはそこに繋がる。
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