先週もちょっと書いたのですが、1月29日は私の大事な人の命日でした。
去年、94歳でお亡くなりになりました。
見た目がスティーブマックイーンに似ていて、カッコよかった。
子供の頃から可愛がってもらっていました。
小学校の時の夏休みの自由課題は、佐久間木材の林場に落ちている無垢の端材を使って、一緒にいろんなものをつくりました。
4年生くらいの時、潜水艦をつくろうと挑戦したことがあります。
あれは何の木だったでしょうか…。
彫刻刀で地道に削り、塗装して、モーターをつけて…。
実際に潜っていくかどうかを試せる水槽がなかったので、結局ちゃんと潜る潜水艦ができたかどうか怪しいものでしたが、私は大満足でした。
ある日の日曜日、やはり林場で遊んでもらっていたら、通りがかりの人が木材を買いに来ました。
適当なサイズの端材を見つけて、「これ頂戴」というのに対し、値札が付いていないのに瞬時に「300円でいいよ」と。
その時、私はどうやって値段をつけたのか不思議に思いました。
木材は立米単価で値段を付けます。
算盤や暗算が得意だったスティーブマックイーンです。
今思うと、その端材の体積を計算し、その樹種の立米単価をかけて、さらにその利用価値を計算して値段を出したのだと思います。
その数分の出来事を、なぜか今でもよく覚えています。
頭がよくて、手先が器用で、物知りで、楽しいスティーブマックイーン。
私の憧れのスティーブマックイーンでした。
安らかにお眠りください。