無事に終了しました。持ち込んだパソコンが起動しないなどのトラブルはありましたが、概ね大成功で終わりました。とても楽しい三日間でした。

作品を飾るだけでなく、せっかく集まったのだからと、実技講習も兼ねた一日目。Illustratorの使い方は実演できませんでしたが、スピーカー端子の取り付け方はビデオで記録出来ました。やはり、端子を高級品にするメリットは大きいですから。僕がやって見せて、それから一人一人にやってもらいました。何事も慣れですから、一度体験すれば出来るようになると思います。

左から 450mmのミニミカエル改、ミニミカエルワイド
中央 奥 ラファエル 前 ラファエルミニ
右から Peerless、インフィニティ、タンバン800のお兄ちゃん
肝心の読者の作ったスピーカーですが、腕を上げたというか、どれも予想以上によく鳴り響きました。特に、ミニミカエルの背を450mmに伸ばした改は、低音がしっかり出て交響曲も良い感じでした。ただ、ユニットがソニーのアクティヴスピーカーから取り外した、センターキャップだけがバイオセルロースマイカのローコスト品だったので、ユニット単体の品位はイマイチ。スピーカーの出来が良かったので、コーンもバイオセルロースマイカの上級品に交換させるつもりです。

左から ケルビム、アダム・カドモン、ウリエル600mm
高さを600mmにして、8センチユニット用にしたウリエル。北海道の読者が作ったもので、これも初めて聴く新設計です。ユニットもタンバンの竹繊維混紗のW3-1319SAを使ってもらいました。実は、この選択には落ちがあり、フォステクスのFE83Enを使ったラファエルがソフトだったので、今回のキャビには合わないだろうと思ったものです。ところが、ラファエルがイマイチだった原因はネジが緩かったことにあると判明。ユニット添付の4mmφではなく5mmφのネジに交換したら一変。低音が伸びてバランスも良くなりました。
このように、ネジ一つで音が変わるのが面白いところ。こればかりは作った本人もビックリ仰天。頭のネジも締め直す効果があったようです。ということで、ウリエルにはタンバンよりもFE83Enの方が良いかも。もっとも、FE83Eを使った小ミカエルがソフトだったので、FE83Enもそうだと信じて疑わなかった僕も少し悪いですけど…。
読者が初めて作る入門用として設計した試みのミカエルのお兄ちゃん。これはユニットが足りなくて三種類で実験してもらいました。まずオリジナルのインフィニティ製ユニットのものですが、これがベストバランスで、キャビネットとの相性も良かったです。上に重しを乗せると力強さも出てきました。対して、Peerlessはユニットにキャビが負ける感じがして、バランスもイマイチ。このユニットはもう少し立派なキャビネットで使いたいですね。せっかくのパワーがもったいない。タンバン800も同様です。
岐阜の読者制作のアダム・カドモンですが、ユニットが違うので僕のとは少し違います。キャビネット全体が機能しているのではなく、曲によってはユニットが出しゃばるようなバランスの悪さが顔を出します。これもタンバンの800ではなくソニーのユニットを想定したものなので、タンバン800を使うなら、塗装をして強靭化を図れば良くなるかもしれません。
ケルビムはプロの塗装なので音も締まっています。ユニットの繊細さを生かして、パワーも十分。ユニットが手に入らないのがネックですが、やはり傑作スピーカーです。

30センチバスレフも初披露
ユニット交換などでキャビを分解させたので勉強になったかも
薄型のバックロードホーンであるラファエルは、前記のようにユニットを取り付けるネジが緩かったのがイマイチの原因でした。改善後は見違える響きで、こちらも蜜蝋による塗装が効いています。叩くとコツコツという理想的な音。塗装をしていないラファエルミニはポコポコとした音の部分があるので、これも塗装をすると良くなりそうです。なお、葡萄ジュースがあったので、端切れ板に遊びで塗ってみました。指で塗って伸ばすこと三回でとても綺麗な色になったので、渋い赤ワインなどで染めても良さそうです。仕上げに透明ニスやラッカーなどを忘れないように。
それにしても、読者の腕の上げ方が凄いので、設計する側としてもやり甲斐があります。これから作る人にも参考になる出来栄えなので、これは素直に褒めたいと思います。それから、搬送やセッティングや片付けなどで力を発揮してくれた読者に感謝。会計担当や、コーディネイター担当にも感謝。作品を持ち寄ったメンバー全員を代表して感謝を伝えます。また、来場された読者、来られなくても遠くから応援してくれた読者にも感謝する次第です。
フィギュアスケート観戦をしながらベトナム料理が定番となりましたが、真央ちゃんが力強く復活して、全員上機嫌となりました。上機嫌といえば、小田原回りで本厚木に着いたのが8時少し前。女神はレジのマネージャーの横で帽子だけ出して隠れていましたが、こちらもわざとゆっくりお金を出して意地悪。フェイントを掛けて振り向いたら目が合って、マネージャーさんと笑っていました。女神が機嫌良かったせいか、成城石井のバイトの子も機嫌がよく、「3日ぶりですよ」「私もです」と変な相槌。
ということで、これから肉まんを温めてビールですね ホルホル。
エフライム工房 平御幸

作品を飾るだけでなく、せっかく集まったのだからと、実技講習も兼ねた一日目。Illustratorの使い方は実演できませんでしたが、スピーカー端子の取り付け方はビデオで記録出来ました。やはり、端子を高級品にするメリットは大きいですから。僕がやって見せて、それから一人一人にやってもらいました。何事も慣れですから、一度体験すれば出来るようになると思います。

左から 450mmのミニミカエル改、ミニミカエルワイド
中央 奥 ラファエル 前 ラファエルミニ
右から Peerless、インフィニティ、タンバン800のお兄ちゃん
肝心の読者の作ったスピーカーですが、腕を上げたというか、どれも予想以上によく鳴り響きました。特に、ミニミカエルの背を450mmに伸ばした改は、低音がしっかり出て交響曲も良い感じでした。ただ、ユニットがソニーのアクティヴスピーカーから取り外した、センターキャップだけがバイオセルロースマイカのローコスト品だったので、ユニット単体の品位はイマイチ。スピーカーの出来が良かったので、コーンもバイオセルロースマイカの上級品に交換させるつもりです。

左から ケルビム、アダム・カドモン、ウリエル600mm
高さを600mmにして、8センチユニット用にしたウリエル。北海道の読者が作ったもので、これも初めて聴く新設計です。ユニットもタンバンの竹繊維混紗のW3-1319SAを使ってもらいました。実は、この選択には落ちがあり、フォステクスのFE83Enを使ったラファエルがソフトだったので、今回のキャビには合わないだろうと思ったものです。ところが、ラファエルがイマイチだった原因はネジが緩かったことにあると判明。ユニット添付の4mmφではなく5mmφのネジに交換したら一変。低音が伸びてバランスも良くなりました。
このように、ネジ一つで音が変わるのが面白いところ。こればかりは作った本人もビックリ仰天。頭のネジも締め直す効果があったようです。ということで、ウリエルにはタンバンよりもFE83Enの方が良いかも。もっとも、FE83Eを使った小ミカエルがソフトだったので、FE83Enもそうだと信じて疑わなかった僕も少し悪いですけど…。
読者が初めて作る入門用として設計した試みのミカエルのお兄ちゃん。これはユニットが足りなくて三種類で実験してもらいました。まずオリジナルのインフィニティ製ユニットのものですが、これがベストバランスで、キャビネットとの相性も良かったです。上に重しを乗せると力強さも出てきました。対して、Peerlessはユニットにキャビが負ける感じがして、バランスもイマイチ。このユニットはもう少し立派なキャビネットで使いたいですね。せっかくのパワーがもったいない。タンバン800も同様です。
岐阜の読者制作のアダム・カドモンですが、ユニットが違うので僕のとは少し違います。キャビネット全体が機能しているのではなく、曲によってはユニットが出しゃばるようなバランスの悪さが顔を出します。これもタンバンの800ではなくソニーのユニットを想定したものなので、タンバン800を使うなら、塗装をして強靭化を図れば良くなるかもしれません。
ケルビムはプロの塗装なので音も締まっています。ユニットの繊細さを生かして、パワーも十分。ユニットが手に入らないのがネックですが、やはり傑作スピーカーです。

30センチバスレフも初披露
ユニット交換などでキャビを分解させたので勉強になったかも
薄型のバックロードホーンであるラファエルは、前記のようにユニットを取り付けるネジが緩かったのがイマイチの原因でした。改善後は見違える響きで、こちらも蜜蝋による塗装が効いています。叩くとコツコツという理想的な音。塗装をしていないラファエルミニはポコポコとした音の部分があるので、これも塗装をすると良くなりそうです。なお、葡萄ジュースがあったので、端切れ板に遊びで塗ってみました。指で塗って伸ばすこと三回でとても綺麗な色になったので、渋い赤ワインなどで染めても良さそうです。仕上げに透明ニスやラッカーなどを忘れないように。
それにしても、読者の腕の上げ方が凄いので、設計する側としてもやり甲斐があります。これから作る人にも参考になる出来栄えなので、これは素直に褒めたいと思います。それから、搬送やセッティングや片付けなどで力を発揮してくれた読者に感謝。会計担当や、コーディネイター担当にも感謝。作品を持ち寄ったメンバー全員を代表して感謝を伝えます。また、来場された読者、来られなくても遠くから応援してくれた読者にも感謝する次第です。
フィギュアスケート観戦をしながらベトナム料理が定番となりましたが、真央ちゃんが力強く復活して、全員上機嫌となりました。上機嫌といえば、小田原回りで本厚木に着いたのが8時少し前。女神はレジのマネージャーの横で帽子だけ出して隠れていましたが、こちらもわざとゆっくりお金を出して意地悪。フェイントを掛けて振り向いたら目が合って、マネージャーさんと笑っていました。女神が機嫌良かったせいか、成城石井のバイトの子も機嫌がよく、「3日ぶりですよ」「私もです」と変な相槌。
ということで、これから肉まんを温めてビールですね ホルホル。
エフライム工房 平御幸