僕が知っている鬱病の人には、意外な共通点があります。それは持ち家に住んでいること。精神科の先生なら色々なケースに遭遇されるかもしれませんが、患者さんが借家なのか持ち家なのかまでチェックしているとは思えません。このへんに見落としがあるのではないか…。
鬱病の原因は母親のプレッシャーにある。僕が確信を持つ理由に、鬱病独特の精神の殻が、幼児期のナルシシズムと直結しているということが上げられます。未来の母親の精神が安定している場合、生まれてくる前の胎児は、羊水の中で幸福なナルシシズムに浸っています。胎内的ナルシシズムと僕は命名しましたが、良い夢の中で目覚める前に似ています。
しかし、母親の精神状態が悪い場合、胎児にもたらされるはずのナルシシズムは破壊され、悪夢の中で逃げ惑うのに似た不安の中に置かれます。このような胎児は生まれてくることを怖れ、生まれてからも自分を守るための殻を厚くしていきます。幼児期から成長期にかけて、この殻の厚みが限度を超えると光が届かなくなり、自分の殻の重みで潰れる鬱病が発症する。
このようなメカニズムから、妊娠時の母親の精神状態が問われるわけですが、生まれた子を育てる過程でも、子供にプレッシャーをかけたり、逆に良い母親になろうと自分にプレッシャーをかけ過ぎたりして、結果的に子供の殻を厚くする方向へ導いてしまう。芸大の引き篭もり同級生の家は両親とも教師でした。
定期的にテレビで話題になるゴミ屋敷は、捨てなければならない思い出を捨てられない人の病気が外に現れたものです。思い出を数え上げれば良いのでカウンセリングは楽のはず。でも、鬱病の人が強固に築き上げた対外的ナルシシズムの殻は厚く、他人が実力行使で割ることも出来ません。唯一の方法は、母親がプレッシャーを捨てて、あるいは自分をプレッシャーから解放して、精神的に自由になることです。
そうすれば、鬱病の分厚い殻は割れるのではなく、酸に浸けた卵の殻が溶けるように消えて行くはずです。そこで最初の命題。持ち家と鬱病の関係。
持ち家というのは、ヤドカリの貝殻のようなもので、自分を守るための砦ともなりますが、逆に言えば常に、家から束縛されるので牢獄ともなります。この不自由さがあるので、家を捨てて、あるいは家を失ってホームレスを経験すると、自由な天幕の下でなくては生活できない人も出てきます。
定住の家を持たないロマ(ジプシー)、ベドウィン、イヌイット、それから多くの遊牧民族など、彼らの中に鬱病という近代病があるのだろうか。体験談として鬱病は贅沢病だと論じている元患者さんがいますが、結局は自由を失った生活が根本原因。自分に対するプレッシャーだろうが子供に対するプレッシャーだろうが、自由を失った瞬間に愛は消え去る。愛の三原則、「相手に関心を持つ、相手を自由にする、そのための自己犠牲」に照らすと、自由を失うことが愛の正反対にあると理解できると思います。
自分の自由を束縛しているものは可能な限り捨て去る。家や家族を捨ててイエスに従った弟子。武士としての地位も家名も捨てて出家した歌人・西行。ここまで行かなくても、家の中からいらないものを放り出すことは必要です。僕は、東急ハンズ丸ごとや工場丸ごと欲しいので、絶対に鬱にはなりませんね。やりたいことが多すぎて、たまに引きこもらないと体が持たないかも。
ということで、精神の地獄に堕ちた者が取る行動。
1. 憂さ晴らし→弱者や社会に復讐する
2. 地獄へ巻き添え→無差別殺人
3. 愚痴を言う→非建設的
4. 悪い仲間とつるむ→集団ナルシシズム
5. 平気で嘘を言う→神の目の軽視
6. 偽善→神を利用して人を欺く
7. 天につばを吐く→傲慢
8. 搾取→地位と権力の乱用
9. 言い訳→自分と他人への誤魔化し
10.努力の放棄→占いや開運グッズに走る
11.自己否定→自分から逃げる
12.偶像崇拝→タレントや政治家や有名人を崇める
13.中途半端→何一つ達成や完成をしない
価値観を共有するために集まるのは良いけど、ナルシシズムを満たすために集まるのはダメなんですね。何かを作る人は、その精神の結実が形となる。出来上がりを見れば精神がわかるし、上達することで精神が奥深くなる。作ろうとしない者はスタートラインに立つことすら恐れているのです。もう少しで桜花賞ですが、スタートラインに辿り着くだけでも凄いことですね。
エフライム工房 平御幸
鬱病の原因は母親のプレッシャーにある。僕が確信を持つ理由に、鬱病独特の精神の殻が、幼児期のナルシシズムと直結しているということが上げられます。未来の母親の精神が安定している場合、生まれてくる前の胎児は、羊水の中で幸福なナルシシズムに浸っています。胎内的ナルシシズムと僕は命名しましたが、良い夢の中で目覚める前に似ています。
しかし、母親の精神状態が悪い場合、胎児にもたらされるはずのナルシシズムは破壊され、悪夢の中で逃げ惑うのに似た不安の中に置かれます。このような胎児は生まれてくることを怖れ、生まれてからも自分を守るための殻を厚くしていきます。幼児期から成長期にかけて、この殻の厚みが限度を超えると光が届かなくなり、自分の殻の重みで潰れる鬱病が発症する。
このようなメカニズムから、妊娠時の母親の精神状態が問われるわけですが、生まれた子を育てる過程でも、子供にプレッシャーをかけたり、逆に良い母親になろうと自分にプレッシャーをかけ過ぎたりして、結果的に子供の殻を厚くする方向へ導いてしまう。芸大の引き篭もり同級生の家は両親とも教師でした。
定期的にテレビで話題になるゴミ屋敷は、捨てなければならない思い出を捨てられない人の病気が外に現れたものです。思い出を数え上げれば良いのでカウンセリングは楽のはず。でも、鬱病の人が強固に築き上げた対外的ナルシシズムの殻は厚く、他人が実力行使で割ることも出来ません。唯一の方法は、母親がプレッシャーを捨てて、あるいは自分をプレッシャーから解放して、精神的に自由になることです。
そうすれば、鬱病の分厚い殻は割れるのではなく、酸に浸けた卵の殻が溶けるように消えて行くはずです。そこで最初の命題。持ち家と鬱病の関係。
持ち家というのは、ヤドカリの貝殻のようなもので、自分を守るための砦ともなりますが、逆に言えば常に、家から束縛されるので牢獄ともなります。この不自由さがあるので、家を捨てて、あるいは家を失ってホームレスを経験すると、自由な天幕の下でなくては生活できない人も出てきます。
定住の家を持たないロマ(ジプシー)、ベドウィン、イヌイット、それから多くの遊牧民族など、彼らの中に鬱病という近代病があるのだろうか。体験談として鬱病は贅沢病だと論じている元患者さんがいますが、結局は自由を失った生活が根本原因。自分に対するプレッシャーだろうが子供に対するプレッシャーだろうが、自由を失った瞬間に愛は消え去る。愛の三原則、「相手に関心を持つ、相手を自由にする、そのための自己犠牲」に照らすと、自由を失うことが愛の正反対にあると理解できると思います。
自分の自由を束縛しているものは可能な限り捨て去る。家や家族を捨ててイエスに従った弟子。武士としての地位も家名も捨てて出家した歌人・西行。ここまで行かなくても、家の中からいらないものを放り出すことは必要です。僕は、東急ハンズ丸ごとや工場丸ごと欲しいので、絶対に鬱にはなりませんね。やりたいことが多すぎて、たまに引きこもらないと体が持たないかも。
ということで、精神の地獄に堕ちた者が取る行動。
1. 憂さ晴らし→弱者や社会に復讐する
2. 地獄へ巻き添え→無差別殺人
3. 愚痴を言う→非建設的
4. 悪い仲間とつるむ→集団ナルシシズム
5. 平気で嘘を言う→神の目の軽視
6. 偽善→神を利用して人を欺く
7. 天につばを吐く→傲慢
8. 搾取→地位と権力の乱用
9. 言い訳→自分と他人への誤魔化し
10.努力の放棄→占いや開運グッズに走る
11.自己否定→自分から逃げる
12.偶像崇拝→タレントや政治家や有名人を崇める
13.中途半端→何一つ達成や完成をしない
価値観を共有するために集まるのは良いけど、ナルシシズムを満たすために集まるのはダメなんですね。何かを作る人は、その精神の結実が形となる。出来上がりを見れば精神がわかるし、上達することで精神が奥深くなる。作ろうとしない者はスタートラインに立つことすら恐れているのです。もう少しで桜花賞ですが、スタートラインに辿り着くだけでも凄いことですね。
エフライム工房 平御幸