アンプの修理で一番大変なのはパーツの取り外しです。特に、足を曲げて取り付けているパーツや、ハンダでガチガチに固められたケーブル取付部は大変。ハンダゴテを長い間あてがっていると銅箔のパターンが剥がれてきます。外すだけでパーツも劣化するし、そこで、手に入るものは新品が良いことになります。
今回のHA-7700の電源部は、交流から直流を取り出す整流ダイオードと呼ばれるものが、4本一組のブリッジダイオードになっています。キャラメルの四隅に太い足を付けたようなパーツがブリッジダイオード。これも取り外すのが大変。そこで、町田のサトー電気に買い出しに行ってきました。値段はとても安い (;^ω^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/0c/7a498cc086c21c5b19c8b39e1fb10d5a.jpg)
基板をネジ止めする前↑
ネジ止め後↓
実際は、先にネジ止めするとケースに入らない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2f/ae51de38dad737a0a57769c2afbfb3b6.jpg)
基板真ん中の黒い四角がブリッジダイオード
左右のオレンジ色がオレンジドロップと呼ばれるコンデンサー
ブリッジダイオードでは音質に不満というマニアは、一本ずつバラになった整流ダイオードを使いたがります。そのために、基板には両方使えるようにスルーホールが余分に開けられています。僕が作った基板も両方使えますが、ハンダ付けの数が半分ということで、オリジナルと同じブリッジダイオードにしました。実際は、ハンダ付けよりも足を曲げる作業のほうが大変なので、ブリッジダイオードは便利でもあるのです。
整流ダイオードはノイズを出すということで、0.01μF(マイクロファラッド)のコンデンサーを並列に入れるのが普通です。HA-7700の電源部では、このコンデンサーが基板の裏に隠れているのでオリジナルでは見えません。この種のコンデンサーは耐圧600V程度のものを使うので種類も少ない。今回は少し高価なスプラーグ製のオレンジドロップを使いました。オレンジドロップはエレキギターで多用されるので有名。
オレンジドロップはサイズが大きく、自作基板では表(今回はパターン面)に配置しました。また、全てのパーツが見えている方が初心者には分かりやすい。というのも、今回設計した電源基板は、少しの変更で市販の様々な電解コンデンサーが取り付けられます。読者が本格的なアンプを作るのにも利用できるのです。だからパーツ配置が分かりやすいほうが良いのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/72/85a31bac7a628b3ed86ed4ea76d63f33.jpg)
オリジナル基板の裏側
オリジナルのブロックコンデンサーと新しいコンデンサーでは端子の位置が違います。オリジナルは狭い。しかも、同じ50mm径でもオリジナルのほうが少し太い。これは、電解コンデンサーが経年劣化で膨張するからだと思います。そのせいで、コンデンサーを固定するバンドが新しい方にはフィットしない。バンドの内側に紙テープを1枚巻けばピッタリかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/6d/e241b1ddbf08cdfa558d2c5db739aa38.jpg)
左がニッケミ製の新品、右が日立製のオリジナル
電解コンデンサーはハンダの熱に弱いので、端子はネジ止のほうが良い
ケーブルを差し込むピンはオリジナルから外せないので、ブリッジダイオードの太い足を使いました。強度も問題ないみたいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/07/3f123ad9ef4c3fe18fa0a603bcfc94eb.jpg)
新旧基板の違い
オリジナルは出力のケーブルが近くにまとめてある
制作した方はプラス・マイナス・アースを離して見た目分かりやすい
設計した基板は四隅にネジ穴が設えてあるのですが、このネジ穴はコンデンサーバンドの穴と重なるようにしてあります。二つを連結させるとガッチリ固定できる仕組み。ただ、今回はネジ穴の部分はカットしてあります。感光基板が100mm幅×150mm長で、製作基板の114mm×60mmは2枚取れない。2枚取るにはネジ穴のところからカットする必要がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/39/c424e81984fa86363343138d1bcc4a60.jpg)
制作したパターンは四隅にネジ穴がある
裏表逆にしてパターンが下になるタイプも作った
今回はパターンが上のもの
実際には、穴はなくても基板の端をネジの頭で固定できると思います。その場合、トランスからの配線を固定するホルダーが邪魔になるかも。このへんは、もう少し組み立ててから考えようと思います。
土曜から、長野のファイナル6に出場する日立リヴァーレの応援に出かけます。今回はトヨタ車体とNECという苦手相手で、しかも日曜の対戦相手のNECは土曜に試合のない優遇です。土曜の勝敗に関係なく日曜日は圧倒的に不利。土曜のトヨタ車体戦で勝ち点を上げると楽になります。
今回使用するブロックコンデンサーはニッケミ(日本ケミコン)製ですが、何と合資会社佐藤電機工業所がルーツなのです→沿革。佐藤敏雄氏が設立した会社が改組して日本ケミコンになった。茨城や長野にも営業所があり、宮城や岩手や山形にも工場がある。もちろん、米沢大会のあった米沢市ですが、何かと縁があるのが嬉しいところです (;・∀・)
エフライム工房 平御幸
今回のHA-7700の電源部は、交流から直流を取り出す整流ダイオードと呼ばれるものが、4本一組のブリッジダイオードになっています。キャラメルの四隅に太い足を付けたようなパーツがブリッジダイオード。これも取り外すのが大変。そこで、町田のサトー電気に買い出しに行ってきました。値段はとても安い (;^ω^)
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基板をネジ止めする前↑
ネジ止め後↓
実際は、先にネジ止めするとケースに入らない
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基板真ん中の黒い四角がブリッジダイオード
左右のオレンジ色がオレンジドロップと呼ばれるコンデンサー
ブリッジダイオードでは音質に不満というマニアは、一本ずつバラになった整流ダイオードを使いたがります。そのために、基板には両方使えるようにスルーホールが余分に開けられています。僕が作った基板も両方使えますが、ハンダ付けの数が半分ということで、オリジナルと同じブリッジダイオードにしました。実際は、ハンダ付けよりも足を曲げる作業のほうが大変なので、ブリッジダイオードは便利でもあるのです。
整流ダイオードはノイズを出すということで、0.01μF(マイクロファラッド)のコンデンサーを並列に入れるのが普通です。HA-7700の電源部では、このコンデンサーが基板の裏に隠れているのでオリジナルでは見えません。この種のコンデンサーは耐圧600V程度のものを使うので種類も少ない。今回は少し高価なスプラーグ製のオレンジドロップを使いました。オレンジドロップはエレキギターで多用されるので有名。
オレンジドロップはサイズが大きく、自作基板では表(今回はパターン面)に配置しました。また、全てのパーツが見えている方が初心者には分かりやすい。というのも、今回設計した電源基板は、少しの変更で市販の様々な電解コンデンサーが取り付けられます。読者が本格的なアンプを作るのにも利用できるのです。だからパーツ配置が分かりやすいほうが良いのです。
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オリジナル基板の裏側
オリジナルのブロックコンデンサーと新しいコンデンサーでは端子の位置が違います。オリジナルは狭い。しかも、同じ50mm径でもオリジナルのほうが少し太い。これは、電解コンデンサーが経年劣化で膨張するからだと思います。そのせいで、コンデンサーを固定するバンドが新しい方にはフィットしない。バンドの内側に紙テープを1枚巻けばピッタリかもしれません。
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左がニッケミ製の新品、右が日立製のオリジナル
電解コンデンサーはハンダの熱に弱いので、端子はネジ止のほうが良い
ケーブルを差し込むピンはオリジナルから外せないので、ブリッジダイオードの太い足を使いました。強度も問題ないみたいです。
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新旧基板の違い
オリジナルは出力のケーブルが近くにまとめてある
制作した方はプラス・マイナス・アースを離して見た目分かりやすい
設計した基板は四隅にネジ穴が設えてあるのですが、このネジ穴はコンデンサーバンドの穴と重なるようにしてあります。二つを連結させるとガッチリ固定できる仕組み。ただ、今回はネジ穴の部分はカットしてあります。感光基板が100mm幅×150mm長で、製作基板の114mm×60mmは2枚取れない。2枚取るにはネジ穴のところからカットする必要がある。
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制作したパターンは四隅にネジ穴がある
裏表逆にしてパターンが下になるタイプも作った
今回はパターンが上のもの
実際には、穴はなくても基板の端をネジの頭で固定できると思います。その場合、トランスからの配線を固定するホルダーが邪魔になるかも。このへんは、もう少し組み立ててから考えようと思います。
土曜から、長野のファイナル6に出場する日立リヴァーレの応援に出かけます。今回はトヨタ車体とNECという苦手相手で、しかも日曜の対戦相手のNECは土曜に試合のない優遇です。土曜の勝敗に関係なく日曜日は圧倒的に不利。土曜のトヨタ車体戦で勝ち点を上げると楽になります。
今回使用するブロックコンデンサーはニッケミ(日本ケミコン)製ですが、何と合資会社佐藤電機工業所がルーツなのです→沿革。佐藤敏雄氏が設立した会社が改組して日本ケミコンになった。茨城や長野にも営業所があり、宮城や岩手や山形にも工場がある。もちろん、米沢大会のあった米沢市ですが、何かと縁があるのが嬉しいところです (;・∀・)
エフライム工房 平御幸