現在、使われている弓は
カーボン弓と竹弓だというのを前回で書きましたが
なんと竹弓の芯にカーボンを入れた弓というのが
20年ほど前に開発され市場に出ています。
図はカーボンの芯を入れた弓の断面図です。
グラスファイバーと弓胎弓(ひごゆみ)が
合体してるわけですから、進化したってことでしょうか?
ふと興味をそそられたので
実際に弓を作っている職人さんに
聞いてみることにしました。
弓といえば都城市。さっそく電話です。
答えていただいたのは
都城弓製造業協同組合の南崎さん。
「カーボン芯の入った弓は、確かに作られています。
ただ、カーボン芯が入っているせいで、
竹弓の持つ反発性が少なくなっているんですよ。」
反発性ってどういうことでしょうか。
詳しく聞くと、弦の張った弓から弦を取ると
竹弓の場合、びよよ~んと逆側に反るそうです。
つまり竹弓はその反る力を逆に利用して射るわけです。
ところがカーボン弓の場合、弦を取ってもほとんど反りません。
カーボン弓は、その素材自体の力で射るわけですね。
ということでカーボンと竹弓と両方を合わせることで、
反発性が少なくなった代わりに、頑丈になったという
両方の特質が現れてくるそうで
カーボン芯入り竹弓は「進化」したというよりも
竹弓のバリエーションが増えたということのようです。
初心者の射手は高段者になるに従い、
使う弓も、自然にカーボン弓から
竹弓に移っていく方が多いそうですが
カーボン芯入り竹弓を選ぶかどうかは、
結局は好みで分かれるそうです。
話を聞いているうちに、和弓の世界において
技術の進歩で生まれたカーボン弓が
シェアでは竹弓を遙かに凌駕しているとはいえ
質の点では、いまだ竹弓を凌いでいるわけではないというのが
一般的な評価のようでした。
その竹弓の素材として、櫨は重要な役目を持っているのです。
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カーボン弓と竹弓だというのを前回で書きましたが
なんと竹弓の芯にカーボンを入れた弓というのが
20年ほど前に開発され市場に出ています。
図はカーボンの芯を入れた弓の断面図です。
グラスファイバーと弓胎弓(ひごゆみ)が
合体してるわけですから、進化したってことでしょうか?
ふと興味をそそられたので
実際に弓を作っている職人さんに
聞いてみることにしました。
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答えていただいたのは
都城弓製造業協同組合の南崎さん。
「カーボン芯の入った弓は、確かに作られています。
ただ、カーボン芯が入っているせいで、
竹弓の持つ反発性が少なくなっているんですよ。」
反発性ってどういうことでしょうか。
詳しく聞くと、弦の張った弓から弦を取ると
竹弓の場合、びよよ~んと逆側に反るそうです。
つまり竹弓はその反る力を逆に利用して射るわけです。
ところがカーボン弓の場合、弦を取ってもほとんど反りません。
カーボン弓は、その素材自体の力で射るわけですね。
ということでカーボンと竹弓と両方を合わせることで、
反発性が少なくなった代わりに、頑丈になったという
両方の特質が現れてくるそうで
カーボン芯入り竹弓は「進化」したというよりも
竹弓のバリエーションが増えたということのようです。
初心者の射手は高段者になるに従い、
使う弓も、自然にカーボン弓から
竹弓に移っていく方が多いそうですが
カーボン芯入り竹弓を選ぶかどうかは、
結局は好みで分かれるそうです。
話を聞いているうちに、和弓の世界において
技術の進歩で生まれたカーボン弓が
シェアでは竹弓を遙かに凌駕しているとはいえ
質の点では、いまだ竹弓を凌いでいるわけではないというのが
一般的な評価のようでした。
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