画像は都城弓製造業協同組合が販売している
竹弓を輪切りにしたキーホルダー(700円)です。
本物の弓を切断して30個しか取れないという希少品で、
個人的にかなり気に入ったので購入しました。
貴重な弓胎弓の構造がよくわかりますね。
もちろん黄色の側木は、櫨の心材です。
強靱な櫨は側木として最も適していますが
実は竹弓の両端にある「関板(せきいた)」と呼ばれる部分にも
櫨が使われています。下の画像が関板部分です。

関板には弓として仕上げる時、
内竹がずれるのを防ぐ役割がある他、
弦があたる部分なので堅い材木として
櫨が使われているわけですが、
関板の場合は、必ずしも櫨である必要はないとのことです。
ただ、櫨を側木用に切っていくと、
大量の端材が出てくるために、
余った木材の有効利用という側面と、
もう一つ、実は櫨が好まれる理由として
「杢」の美しさもありました。下の画像を見てください。

これは櫨の端材ですが、ごらんのとおり、
波のように「杢(もく)」(木目の模様)がよく出ています。
ここがなんともはや美しいんですね。
和弓の世界はストイックですから
華美な装飾は嫌われます。
それゆえ、こうした木材の自然な美しさが
昔から好まれてきたのです。
静寂の中で力強い矢を飛ばす和弓が
意外にも、このような趣を備えているとは、
「侘び・寂び」に通じる奥ゆかしい美への観念が
伝わってきますね。
↓押してくださると励みになります。

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竹弓を輪切りにしたキーホルダー(700円)です。
本物の弓を切断して30個しか取れないという希少品で、
個人的にかなり気に入ったので購入しました。
貴重な弓胎弓の構造がよくわかりますね。
もちろん黄色の側木は、櫨の心材です。
強靱な櫨は側木として最も適していますが
実は竹弓の両端にある「関板(せきいた)」と呼ばれる部分にも
櫨が使われています。下の画像が関板部分です。

関板には弓として仕上げる時、
内竹がずれるのを防ぐ役割がある他、
弦があたる部分なので堅い材木として
櫨が使われているわけですが、
関板の場合は、必ずしも櫨である必要はないとのことです。
ただ、櫨を側木用に切っていくと、
大量の端材が出てくるために、
余った木材の有効利用という側面と、
もう一つ、実は櫨が好まれる理由として
「杢」の美しさもありました。下の画像を見てください。

これは櫨の端材ですが、ごらんのとおり、
波のように「杢(もく)」(木目の模様)がよく出ています。
ここがなんともはや美しいんですね。
和弓の世界はストイックですから
華美な装飾は嫌われます。
それゆえ、こうした木材の自然な美しさが
昔から好まれてきたのです。
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意外にも、このような趣を備えているとは、
「侘び・寂び」に通じる奥ゆかしい美への観念が
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