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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

船橋大神宮奉納相撲の弓取り式

2007-11-15 20:57:04 | 復活奮闘日記
先日、10月20~21日に行われた船橋大神宮奉納相撲の弓取り式の写真が届きました。
こちらの奉納相撲については以前のエントリ「船橋大神宮奉納相撲 その1」で書いているように、
神社での相撲に、弓取り式まで行われているものは全国的にも珍しく、
家康公ゆかりの大変歴史のある奉納相撲です。



ふと気づいたんですが、どうやら弦は張っていないようです。
弦を張れば、姫反りという和弓独特の美しいカーブが出来るんですが、
ぶんぶんと振り回すので、危ないからでしょうね。
それにしても、見てると弦を張ってみたくなります。



竹弓かな?と思ったんですが、節が見えないので、なんともいえません。

ところで、弓取り式の由来ですが、要は勝った力士が弓を使って舞ったとされていますが、
力士と弓との関わりも気になるところです。

でもよく考えたら、昔は力士って別に専門職じゃなくて、武者が相撲を取ってたわけですし
よく言われる武芸十八般は、弓馬の家、一番槍などと言われるように
弓、馬、槍の順に、剣術などが後に続きます。(剣術は後ってのが意外でした。)
日本においては、筆頭に数えられる弓こそ、武芸の象徴なのかもしれません。

武器として、魔を打ち払う神器として、大切に扱われた弓を持って舞うことは、
武者として最高の栄誉だったのだろうと思います。

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紅葉が少しずつ

2007-11-14 20:17:50 | 復活奮闘日記
今日は石兆亭に立ち寄りました。
こちらは森の中にある閑静な季節料理の店です。
四季折々のお料理と、自然美を生かした庭園が美しく、
特に今のシーズンは紅葉が見頃になってきました。
落ち着いた雰囲気の中で、ゆったり食事ができる上品なお店です。
石兆亭のサイトはこちらです。


その後は耳納山から流れる小川沿いに残った櫨を見に行きました。
春先にちょっと手入れをしていたせいか、赤い紅葉が見られて嬉しくなりました。
やっぱり櫨はどんな紅葉よりも鮮やかで美しいですね。


最近は真っ赤に紅葉する櫨が少ないと言われています。
温暖化のせいかもしれませんが、明日から寒気が入るので、
葉っぱが落ちる前に、そろそろ見頃になってくれるといいな。

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竹炭工房 和仁

2007-11-13 23:31:36 | 復活奮闘日記
今日は竹炭工房和仁さんのご紹介です。
和仁さんが耳納山の山苞の道沿いに工房を構えたのは11年前。
当時は珍しかった「竹炭」を扱い、いちはやくウェブショップも開き、
今ではすっかり地元で竹炭といえば「和仁さんち」と言われるほどの有名工房になりました。
今日訪問したら、お庭の片隅に紅葉したヤマハゼを発見。

できれば切らないでいてほしいと、そっと心で祈る私です。

お店では竹炭がメインですが、中でも一番人気なのが竹炭馬油シャンプー。

私も購入して愛用しています。
竹炭馬油シャンプー自体はよくありますが、ここのシャンプーは、
竹炭と馬油のバランスがちょうどよい感じで気に入っています。


店内ギャラリーは竹炭や竹炭を使った小物の他、竹炭で作った灯りのディスプレイなど、
見ていて楽しい空間になっています。


奥様は絣を使った小物製作「ちくちく工房」(名前がカワイイ)を立ち上げて、
バッグや鍋つかみ、画像のようなバリエーション豊かなマイ箸入れなどを作っています。

また、地元のNPOみのう地域循環デザインセンター(みのうDC)の中心メンバーでもあり、
店内ではこの秋に新発売された「みのうサイダー」も置いてありました。
そういえば、今日のKBCテレビ「アサデス」でも、
おすぎさんが「みのうサイダー」を飲んでましたね。
さっそく関東圏などから、いくつも問い合わせが入っているようで、ヒット商品になるかも?

私も買ったので、後日飲んだ感想を書きたいと思います。

おおっと、「正徳芯和ろうそく」がここに!

ずうずうしくも棚の一角を占領して置かせていただいています。
竹炭と共に、ご愛顧いただきたい商品ですね(宣伝!)

11月の17と18日は「耳納の市」も開かれますし、ぜひ立ち寄ってみたいお店です。

竹炭工房和仁のサイトはこちらです。
みのうサイダーや、NPO法人みのうDCについての詳しいサイトはこちらです。

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柿の木

2007-11-12 19:48:18 | 美しい風景
大きな柿の木でした。
びっしりと実がついていて、誰も採る気配はありません。
終戦直後の頃は、今頃の時期に柿の実がついている木はなかったと父に聞きました。

9月の半ば頃から、まだ完全に熟しきらないうちに、
お腹のすいた子供達が次々と実を食べていくので、
11月には全ての実が食べられてしまったとか。
今ではカラスさえ食べきれないほどの柿の実が、いつまでもなっています。



山本町に行く途中、赤い幹が目にとまったので写真を撮りました。
葉っぱを見ると、もみじみたいでしたが、よくわかんないです。
どなたかご存じの方は教えてください。

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乾太郎窯「櫨のたより」展開催です

2007-11-11 23:18:31 | 復活奮闘日記
久留米市山本町のはぜ並木の近くにある「乾太郎窯」で
秋の個展「櫨のたより展」が始まりました。
場所は、はぜ並木から山手に進んだ所で、根城病院の手前にあり
上の画像の通り、バナナの木が目印です。(なぜバナナの木があるのかは不明なんですけど)
お地蔵さんの横にある素敵な雰囲気の古民家が自宅展示場です。



個展の初日ということもあって、入れ替わり立ち替わりに
乾太郎窯の作品目当てに、お客さんが訪れていました。




私は格別に陶芸ファンというわけではないんですが、
乾太郎窯のお客さんと乾太郎氏の奥様との会話を聞いていると
「…こういう風にして、コーヒーカップと小皿をセットにしてお客様にお出ししたら…」
「この大きめの皿に、キャベツとショウガ焼きとか、いろんな料理をのせたら…。」
と作品をじっくり見ながら、具体的なプランを口に出して頭に描いているようでした。
なるほど!
みんなただぼーっと作品の造形を眺めているわけではなくて
作品を買った後、使用する時のイメージを頭に描いているわけですね。
陶芸は、皿や小鉢、お湯のみ、コーヒーカップと
食器用だけでも数え切れない位、バリエーションがあるので、
それを一つずつ買った後の情景を想像をしていくだけでも時間があっというまに過ぎ、
いくら見ても見飽きることがないわけです。

展示している部屋の奥には、囲炉裏があります。


じっくりと炭火で暖めたお湯で、美味しいお茶をいただきました。
ほっとする空間です。

今回の作品展には、「正徳芯和ろうそく」も展示販売しています。


もちろん私が注文した「ろうそく立て」も無事に完成していました。
火を灯すと、明るいゆらめきの光がこぼれて、つい見入ってしまいます。


25日まで開催されていますので、ぜひお立ち寄りください。
ちなみに乾太郎窯のサイトはココです。

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「気を付け」の姿勢

2007-11-10 21:39:48 | 感動したモノ
小学校の時、先生が教室に入ってきたら、
当番が「起立!、気を付け!、礼!、着席!」という一連の儀式があり
今も続いているのだと思いますが、
その中の「気を付け」の言葉が、当時は
「KIOTSUKE」という言葉の音のみが頭の中に入ってて
実は、どういう意味かよくわかっていませんでした。

もちろん「気を付け」がしゃんと立つことだとは教わっていましたが
しゃんと立つって、どうゆう事なのかがまず不明です。
とりあえず背筋だけ伸ばしてたと思いますが、
背筋を伸ばしてる子も伸ばしてない子もいたし、
今にも座ろうかと腰を曲げていた子もいたように記憶しています。

つまり何が言いたいのかというと、私たち戦後の世代は
「気を付け」がどんな意味なのか、どんな姿勢で臨むのかを
教師からきちんと論理立てて習った人というのは
少ないんじゃないかってことです。

ん十年経って、誰からも「気を付け!」と
言われることのない日々の中で
弓道を習うようになって、初めてその意味するものを考えて
愕然とするものがありました。

ご存じの方も多いかも知れませんが
「気をつけ!」は直立不動の姿勢になること。
具体的にどんな姿勢なのかというと、
背筋を伸ばして立つことの他に、手の形が重要でした。

手に力を入れず、指を開かず、掌(たなごころ)は
心持ち窪みを持つこと。

おそらく日本古来の礼式では、
手の指を開くことは厳禁とされていると思います。
私はこの手の形を、つい最近になって弓道で習ったので
弓を始めなかったら一生知らなかったわけです。
最初はなかなか意識しないと忘れてしまいますが、
できるだけ人にお辞儀する時は、
手の形まで整えたいと思うようになりました。

たまたま産経新聞のHPで「やばいぞ日本」というコラムの中で、
第4部 忘れてしまったもの(1)一片のパン「幼いマリコに」の話に
感動しながら読み進めていくと、
終戦直後、米海軍カメラマンのジョー・オダネル氏の撮影した
「焼き場の少年」の話がありました。
引用しますと
----------------------------
オダネル氏はその姿を1995年刊行の写真集「トランクの中の日本」(小学館発行)でこう回想している。
 「焼き場に10歳くらいの少年がやってきた。小さな体はやせ細り、ぼろぼろの服を着てはだしだった。少年の背中には2歳にもならない幼い男の子がくくりつけられていた。(略)少年は焼き場のふちまで進むとそこで立ち止まる。わき上がる熱風にも動じない。係員は背中の幼児を下ろし、足下の燃えさかる火の上に乗せた。(略)私は彼から目をそらすことができなかった。少年は気を付けの姿勢で、じっと前を見つづけた。私はカメラのファインダーを通して涙も出ないほどの悲しみに打ちひしがれた顔を見守った。私は彼の肩を抱いてやりたかった。しかし声をかけることもできないまま、ただもう一度シャッターを切った」
---------------------

この「気を付け」の姿勢をとった少年の画像です。



私は手に注目しました。
手に力を入れず、指を開かず、掌(たなごころ)は
心持ち窪みを持つこと。
私は自分が正しい「気を付け」の姿勢を今まで知らなかったこと。
そしてこの10歳の少年から、
その姿勢をとることが、一体どんな意味を持つのかを初めて教えられ、自分が恥ずかしくなりました。

子供は何でも吸収していきます。
礼儀作法をきっちりと教えれば、大人よりもきっちりと覚え込みます。
しかし戦後教育には、
西洋から入ってきた個人の自由と平等の思想ばかりが先に立ち
日本人としての心の根幹をなすものが欠けていたのではないか。

ふと、そんな事を考えてしまいました。

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「ゆがけ」を装着

2007-11-09 22:49:32 | 和弓と櫨
弓道では、左手に弓を持ち、右手に弦をかけますが、
矢をつがえて素手では引きません。
防具である「ゆがけ」を右手に装着します。
上の画像は、最も一般的な「三つがけ」で、親指と人差し指と中指の三本をいれます。
薬指まで入れる「四つがけ」もありますが、強い弓を引くのに良いそうです。

鹿の皮で作られているそうで、親指部分は木が入っており、中で親指を曲げることはできません。
親指部分の付け根に「弦枕(つるまくら)」という弦を引っかける所があります。
親指と人差し指の股には、筈(はず)を抑えるひねり皮がくっついて補強されています。

このゆがけは、格別高価なものではありませんが、
それでも時代を経るごとに改良されてきた技術が込められています。
弓と矢とゆがけ。
この三つが弓道に不可欠ですが、最もお金をかけるものは「ゆがけ」と言う人もいるくらいで
自分の手に合ったゆがけをはめることが、射の出来を左右するのだとか。

私はしばらくこれでゴム弓を引いて馴染ませることになりました。
でも、どうも他人の手首みたいなヘンな感じです。
もし自分がサイボーグになったら、こんな感じかも、なんて思ってしまいました。

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初めて巻き藁に挑戦

2007-11-08 21:07:18 | 和弓と櫨
今日は、ゴム弓を引く動作が少し安定してきたと先生に認められたせいか、
あるいは、先日私が先生に
「○○町の○○先生は、ゴム弓は最初の一回だけで、すぐに巻き藁練習をさせるそうですよ。」と告げ口したせいか、
なんと巻き藁練習をすることになりました。
上の画像は弓道場でよく見かける巻き藁前の練習の様子です。(ちなみに私ではありません)

しかし巻き藁を練習するには、弓矢を実際に取りかける練習からです。
三つがけの「ゆがけ」を借りて、右手に装着します。
いっぱしの弓引き気分になってきました。
次にカーボン弓を左手に持ち、矢を右手に…ん?
お、重い!弓が重いよ!

後でわかったことですが、私は右腕に比べ、極端に左腕の筋肉がついてなくて
おそらく3~5キロくらいある弓の重量が支えきれないんですね。
自分が信じられないほど虚弱な左腕だってことに、改めて愕然としました。

軽いゴム弓ならば、軽く打起しができたものを
本物の弓ではきれいな姿勢での打起しが困難になってしまいます。
おまけに何回も矢を取り落とすし。

どうにかこうにか会まで持ってきて、ついに離れです。
ベチン!
「痛!あいたたた。」
弦が私の右のデコを打っていきました。
矢は真ん中をねらったはずなのに、どういうわけか右上方向へ。
巻き藁に収まっただけでも、よかったかもしれません。やれやれ。

あまりに左腕が疲れ切ってしまったので、今日はそこまででした。
「弓は左腕が重要だから、どうにか鍛えないとうまく引けないよ。」と言われ
思わず暗い気持ちになる私。
これでは的前に立つのも、いつになる事やら。

弓を引く前に、弓を持たなくちゃいけないことに
あらためて気づいた一日でした。

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紅葉はまだまだ

2007-11-07 21:28:11 | 美しい風景
今日は福岡県緑化センターの櫨をチェックしにいきました。
紅葉はまだまだ。
青い葉っぱが揺れています。


回りは案外黄色い葉っぱなど、少しずつ秋の景色にはなってますが。

今月は17と18日に「耳納の市」がここで開かれるので、
その頃はもうちょっと赤く染まった葉っぱが見られるかもしれません。



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折れた矢

2007-11-06 22:58:46 | 和弓と櫨
弓のお稽古の日。
まだ私は的前には立てないので…ていうかゴム弓三昧なんですが
先生や先輩方の射を見学していると、
なんと先生の矢が折れるというハプニングがありました。

イヌワシの矢羽根ごと、二つに割れています。
どうやら六本組の非常に高価な矢とのことで、
先生の落胆も端から見て明らかにわかる程でした。
…壊れる可能性のある高価な矢なんて、どうして買うんだろう。
先生にそんなことは言えませんが、ちょっとばかし思った瞬間がありました。

これがジェラルミンの矢なら安価だし壊れることもほとんどないので
自分だったら、竹矢にお金はかけないだろうなぁと思います。
でももし、竹矢に櫨が使われていたとしたら?
怖いことに、私は財布の事も考えず買ってしまうかもしれません。
そう思うと、なんとも複雑な気持ちになりました。

また午後になって、初めてお寺さんから「正徳芯和ろうそく」30号は作れるのかどうか
問い合わせがあったのですが、
値段が合成ローソクの三倍はかかると伝えると、
「うちはたくさん使うから、とてもじゃないけど金額が高すぎる。」と言われました。

櫨ろうそくは仏壇を黒いススで汚さず、美しい燃焼をする。
わかってはいても、金額が折り合わなくてはどうしようもありません。
イヌワシの矢羽根の竹矢は使いやすくて美しく飛び、的に的中しやすい。
わかってはいても、金額の事を思うと安価なものに妥協しなくてはならない時もあります。

価値観は人それぞれですが、櫨ろうそくも竹矢も、世間一般から見て
いわゆる「変わった物好き」が買うシロモノなのかなと思います。
竹矢も櫨ろうそくも、もっと安くなれば「変わった物好き」ばかりじゃなくて、
「ちょっとだけ変わった物好き」が買ってくれるだろうに。

私がやっている事は、それを目指してることでもあるんですが、
道のりは遙か銀河の彼方まで続いていそうな気がします。

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香櫨亭に立ち寄って

2007-11-05 20:36:53 | 復活奮闘日記
先日、久留米市山本町柳坂曽根の櫨並木に立ち寄った時の写真です。
櫨並木の先に、故香月徳男さんの住居だった「香櫨亭」がありました。
水車の家とも呼ばれている通り、家の壁を飾る水車が目印です。
この風情のある民家は、雑誌の表紙を飾ったこともあります。

櫨の紅葉はまだまだですが、香櫨亭は夕日に映えて趣がありました。


残念ながら、お留守だったので、お話しは聞けませんでしたが
また紅葉が美しくなったらぜひ立ち寄りたいです。


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黒田杯といのししの日

2007-11-04 22:21:57 | 感動したモノ
今日は秋月中学校のグラウンドで弓道の「黒田杯」が行われました。
秋月中学校は黒田藩秋月城の中にあるという異色の学校で、
木造校舎がこの秋月の地にしっくりと馴染んで素敵ですね。

先日の多田杯と違い、晴れ渡った青空の中での遠的ですから
開放感にあふれた雰囲気で、射手達の表情もリラックスしていました。

畳を立てた二つの的に、10人の射手たちが次々に射るんですけど、
みんな大きく外してないのがスゴイ。
的にドスッと刺さる音がして、かなり迫力があります。

一列終えたら、大急ぎで矢を取り外しています。

せっかくだから黒門にも立ち寄ってみました。

まだ紅葉にはちょっと早いかな。
杉の馬場では、なんと紅葉したヤマハゼが300円で売られていました。

私の家の櫨苗はまだ紅葉しきっていないので、
おそらく山の上の方の櫨かもしれませんね。

そうこうしているうちに、イノシシがワナにかかったと電話で連絡があり、
急いで田主丸に戻りました。
耳納山の中腹へ行き、仕掛けたワナに向かいます。

ウリ坊二匹。おそらく兄弟のようで、
さんざんワナから逃れようと暴れ回った挙げ句
疲れ切って寄り添っていました。
一匹は眼の近くが傷ついています。


この後、イノシシはYさんによる熟練した槍の一突きで仕留められました。
昔は弓矢や、槍で退治していたことを思うと、
つい先刻秋月で聞いた、矢が的に突き刺さる「ドスッドスッ」っていう音とオーバーラップして
自分の中で衝撃が走ってしまいました。
これが、原始的な生と死なんだ。
厳粛な気持ちになります。

本当は、このイノシシの皮を剥いで、
捌く様子をきちんと見届けるべきなのかもしれないけど…、
まだまだ自分は修行が足りないみたいで、心の準備ができていません。
ついに見学するとは言い出せずじまい。
日の傾いた耳納山を後に、イノシシ二匹を乗せたトラックは行ってしまいました。



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乾太郎窯の窯入れ

2007-11-03 21:07:59 | 復活奮闘日記
今日は乾太郎窯の窯入れを見学に行きました。
窯ははぜ並木からずっと山に入った、まさに山の中にあると聞き、
道筋をうろ覚えのまま進んでいくと、なぜかどんどん違う林道へ。
こんな道をウロウロして迷子になっていました。


乾太郎窯はどこかなぁ~とふと上を見ると、山櫨の紅葉が。


気を取り直して、再び電話で場所を確認して窯の方向へ向かいます。
ようやくたどり着いたら、黒い煙がモクモクと出ている小屋を発見。


薪を使っている窯は、耳納山でも片手で数える程しかありません。
ガスや電気で焼きあげるよりも、長い時間で焼き上げ、灰と釉薬が混じり合うので、
味わい深い陶器ができるそうです。

ただ薪を準備するのが大変なので、乾太郎窯では一年に一度だけの大イベントです。
窯から出る火が小さくなってくると、薪を継ぎ足します。
数分ごとに火を見ていなくちゃいけないので油断ができません。

昨日の昼に火をつけてから3日間、徹夜で焼き上げていきます。


温度計で窯の中の温度を常にチェック。データは次回のために参考にするそうです。



薪を入れるために蓋を開けると、すごい熱気が。
薪を継ぎ足すにつれて、火の勢いもよくなっていきます。


火を消した後、数日間は余熱があるので中には入れません。
私が注文したろうそく立ては、無事に焼けているかなぁと楽しみです。

今回窯入れして出来上がった作品は、11月11日から25日まで、乾太郎窯の自宅で展示されます。
乾太郎氏の奥様手作りの久留米絣の洋服と小物「縫い人うふ布」も同時開催です。

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足袋

2007-11-02 21:49:46 | 和弓と櫨
画像はごらんのとおり、しらみず弓道具店で買った弓道の練習用「足袋」900円です。
最初は靴下で射方八節の練習をしていたんですが、
靴下の中で足が滑るのが気になって、
今から足袋を履いて慣れておくことにしました。

足の親指と人差し指の股が刺激されて、痛くはないけどムズムズします。
足袋には「こはぜ」という金属製の金具が四枚ついていて、
きちんと止めることで、足にぴったりと固定されるので、
靴下みたいに、中で足がずれることはありません。

今日、実際に履いて足踏みすると、板張りの床としっくり馴染んで
足にも力が入りやすく、非常に快適でした。

足袋には数千年の歴史があるといいます。
指の股を開くことで、足の裏を敏感にするので、
足には非常に健康的なんだそうです。
最近は五本指のソックスが出ていますが、やはり同じ原理だと思います。

江戸時代に、日本に来た外国人が着物やかみしもなど、侍の動きにくそうな服に比べ
機能的な服として唯一絶賛したのが、「とび職」スタイルだったそうです。
もちろん、とび職は「足袋」を履いていました。

着物もろくに着たことのない私が、
まさか足袋を履くことになるとは思いもよりませんでしたが
人生何があるかわかんないもんです。
とりあえず、まずは足袋を履くことを楽しみたいと思います。

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明日と明後日は「山苞の道」

2007-11-01 21:17:09 | ニュース
上の画像は季節料理「石兆亭」の店内です。
こちらでは「正徳芯和ろうそく」を販売しています。

今日はお知らせです。
11月2日と3日は「秋をたずねて田主丸 来て見てん山苞(やまづと)の道」の
イベントが行われます。
これは「地域に埋もれた生活文化を掘り起こし、
『美しく優しく心ふれあう安らぎの山里づくり』を進めている
地元ボランティア団体「山苞の会」によって毎年開催されているものです。

田主丸町の耳納山沿いの道「山苞の道」を中心に、
地元の飲食店やギャラリーが、さまざまな展示や催し物を行い、
多くの観光客で賑わいます。

松山櫨復活委員会も、微力ながら下記のお店で
「正徳芯和ろうそく」を販売させていただいています。

○ 季節料理 石兆亭
○ 竹炭工房 和仁
○ パンとケーキと紅茶の店 ストロベリー・フィールズ
○ 立寄り湯 みのう山荘

なお、蕎麦屋 農(みのり)には、「松山櫨便り」のみ置かせていただいています。

山苞の道のイベント情報はこちらです。
柿の一番美味しい季節です。いろんな山里の秋をたずねてみませんか。

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