今日は弓道審査の日。
初めて受けるので、朝早くから起きて緊張気味でした。
無指定で受ける私の順番は13番目。いい番号です。
なぜって真ん中の立ちになるから、前の人に合わせていけばいいからです。
10時頃には実技があり、結果が11時半頃に公表となっていました。
同じ無指定で受験する人は約40人。
遠的の練習場が待合室になっていたので、そこの窓から桜を観賞です。
最初に矢渡しが行われ、その後すぐに審査が始まりました。
順番を待っている間、心臓バクバクになるのかも?と思っていたら
案外落ち着いていました。
脇正面にはズラリと審査員の先生方が並んでチェックしていますが、
頭の中は射の事でいっぱいですから、思ったほど気になりません。
甲矢は12時の方向でわずかに外れ。でも近かったので少しほっとしました。
乙矢は思いっきり引こうと…思いっきり…大きく10時の方向へ外れていきました。
一緒に来た参段のM子さんは学科を受けていたため、
私の射を確認した人はいませんでしたから
自分がどんな射をしていたのかわからずじまいでしたが、
まあ、外れたってことは、結局いつもの射だったんだろうと思います。
それから食事に行って戻ってきて結果を見たら、一級でした。
中ったり、優秀な人は初段候補となって学科を受けることになりますが
私は一級に決定したのでここでGAME OVER
ほっとした反面、なんかさびしーような…。
せっかく足踏み、丸暗記したのに。
その後はM子さんの実技時間まで、うつろな、いや、のんびりした時間になり
お隣に座っていた方達とお菓子をいただいたりして、
(自分は何も持ってきてなかった)
おしゃべりしながら情報交換したりします。
回りを見渡すと簡易テーブルにお茶やお菓子を並べている道場組とかもあって
こうして空いた時間をうまく補ってるんですね。
一級から初段を受ける方に聞いてみました。
「いつもどのくらい練習してあるんですか?」
「審査前の数週間は毎日夜8時から10時くらいまで。」
聞くところによると錬士6段のS先生に至っては、
日曜以外は毎日夜引いているそうです。
ひぇ~。
や、やっぱり絶対的な練習量が違うようです。
そのS先生にもインタビューです。
「大学時代に引いていたけど、結婚してしばらくやめてたの。
でも子供がある程度大きくなると、何かぽっかりと自分の中に空いたものができてね。
私の場合は弓があったからよかった。私には弓しかないの。」
このフレーズ、「私には弓しかない。」
これ、他の弓引きの先生方もよく使っているフレーズです。
私から弓をとったら、何も残らない。
んなこたーないはずですが、そういうセリフが出てくる程、
高段者は他のいろんなものを淘汰していき、
弓を選んだということかもしれません。
人生には、親が病気して看病しなくてはならなくなったり、自分が病気したり
仕事が忙しくなったりと、なかなか思うようにはいかず、
弓を続ける事がどうしても困難な時期もあります。
しかし審査を受け続けて昇段していく人は、
そういう困難な障害を乗り越え、
わずかな時間を作っては弓を引き続け、
弓を人生の友としていくのではないかと思いました。
それにしても実技や学科だけではなく
他の道場の方の話を聞くというのも、大変勉強になるものです。
審査の様子です。
男性の肌脱ぎは60代以上限定かと思っていたら
なんと若い男の子もやってました。(当たり前か)
いや、見たことなかったもので。こないだは女子審査だったし。
肌脱ぎと真剣な表情は、5割増しぐらいイイ男に見えてくるから不思議ですね。
女性の着物での射は四段から。凛々しい姿です。
は~、とにかく今日は二本しか引いてないのに疲れました。
自分のヘタレぶりを実感させられたっていうか。
今日の満開だった桜を思い出しながら、明日からまたがんばるか。
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