25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

波田須~アニメー凪のあすから

2017年01月15日 | 映画

 セラピストのための講習をやっていて、連続6日が終わり、今日一日が休みで、また明日から3日連続で講習再開である。なんと2年ぶりの講習ですが、この2二年間でさへ、科学や医学の変化、進歩にが著しいものがある。

 久しぶりに自分で作ったテキストを見、新しい情報と比べれてみる。すると、コレステロールのことも、悪玉も善玉もないということになり、血圧も180までは、薬も出さない、となっている。そしてその間にも、iPS細胞の臨床実験が進んでいる。腸を作り出すところまできていると、2日前に聞いた。

 講習生を日曜日観光案内した。波田須のカフェ天女座に入ると、なにやら奇妙な雰囲気で、このカフェや波田須、紀伊長島などの風景が背景となったアニメ「凪のあすから」の聖地になっているということで、そのファンの交流会が行われていたのだった。若者がみななぜかスマホに夢中になっている。そのうちカフェで会議のようなことが始まった。

 京都から、東京から、十人ほどの人が集まっている。へえ、と思い、感心しながら、僕らは日本最古の神社「花の巖」に向かったのだった。講習生のTさんはびっくりしたようだった。昨年出雲大社にいき、一週間前に伊勢神宮に参ったということだった。この「花の巖」は出雲のスサノウ、伊勢のアマテラスの母、イザナミを奉る神社である。しかも最古の神社であり、それに何かを感じたらしかった。

 やはり休日は必要だ。一日休めば、反省も、客観視も余裕をもってできる。明日に備えることができる。

 国道311号線を走りながら歴史の想像力が掻き立てられる。最終点の「花の巖」の巨岩は1400年前からそこにあった。静かに仰ぎ見るのである。なぜ神社をつくることになったのかを考えるだけでも楽しいものだ。ぼくは征服した側の霊を鎮めるためだったのではないか、などと考える。そして巨岩の頂上から花と扇をぶらさげた綱が七里ヶ浜まで張られる神事を想像する。花の時期に花で祭り、綱をもって神と結ばれるのである。

 そうやって休日が過ぎた。