25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

レールガン、ミトコンドリア賦活剤

2017年01月19日 | 社会・経済・政治

  僕は三重県の尾鷲市、紀伊半島の海の見える片隅、それでも世界遺産の名所で、静かに、楽しく、二年ぶりに新しい講習をしました。マッサージをすることの意味、なぜここを触るのか、筋肉や血管やリンパ液はどうなっていくのか。ストレッチは有効なのか。自律神経や免疫系にどう影響するのかという従来の理論に加え、関節系の可動域、毛細血管働きの、腸と脳の関係、視床下部の調整などを徹底して行い、講習期間が3日オーバしてしまいました。
 僕は専門的なセラピスト育成を今年はボチボチと小説を書きながらでもやっていこうと思っております。ただし、尾鷲に来ていただける方のみが対象です。
 さて、 電磁誘導で発射されるレールガン。イージス艦を配備しておけば、同時に10発飛んでくるミサイルでも撃ち落とすことができるようです。アメリカも日本もこの迎撃砲の開発中です。昔、種子島に鉄砲が伝来して、戦争の形を織田信長が変えたのと同じくらいの戦争の形がかわる発明だといいます。こういう兵器も進化しているのです。

 もうひとつ、オプシーボというガンの特効薬がでています。一回の注射が百万円するという高価なものです。これで劇的に治る人もいれば、残念ながら治らない人もいます。ところが一昨日の京都大学の研究発表によると、ミトコンドリア賦活剤を投与すると、オプシ-ボの効果が効かないネズミにも効果が飛躍的に上がるということでした。

 この新聞記事を読んで、ぼくらの生命誕生の5億年前、酸素と二酸化炭素の交換
を行ってエネルギーをつくるミトコンドリアを無酸素で生きる生命体に寄生させた話を思い出します。その事は、無酸素でエネルギーをつくる解糖系のエネルギーとミトコンドリア系のエネルギーを使い分けしながら生きている僕らの身体にも今でも残されています。ミトコンドリアに助けられた原初の生命体は動物の進化につながっていきました。我々はミトコンドリアのおかげで進化することができたのです。
 そして僕らの天敵であるガンをやっつける場合にもミトコンドリアに助けられるのかと思うと、不思議な因縁を感じます。ミトコンドリア賦活剤は不妊症にもよく効くといいます。さすがミトコンドリア。我らの仲間です。酸素が大好きです。ガンは酸素が大嫌いです。
 オプシーボ剤が1万円くらいになれば、ガンが退治されるのですからら、国の医療費負担も軽減されるのではないかとも考えます。

 iPS細胞の研究も進んでいます。ぼくらは80年を想定した年金制度や保険制度も考えなおさなければいけなくなるでしょう。100歳までは事故や自殺でもない限り生きる、という時代に突入しつつあるのかもしれません。

 レールガンが戦争を無力化し、寿命が120歳などという時代もくるのかもしれません。そのあいだに財政の破綻や経済の混乱はあることでしょうが、確実に科学や医学は進展しているように思います。