25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ブロックチェーンとビットコイン

2017年01月31日 | 社会・経済・政治

 トランプ大統領が世を騒がせている。自分も奥さんも移民なのに、と思うが、どうなるものやら。情けないのは安倍首相である。メルケル首相やメリー首相やオランド大統領くらいのことは言ってもいいと思うが、「コメントする立場にない」と腰がひけ、盲従と言われてもしかたがないだろう。

 イスラム教徒がどうでてくるのか心配ではある。

 昨日、ビットコインとブロックチェーンのことを知ろうと思って本を読み始めた。野口悠紀雄が書いたものだ。彼はずっと前からビットコインを無視していなかった。ビットコインを支える技術ブロックチェーンは革命的だと彼は言う。どういうところが革命的かを読んでいるわけである。

 バリ島に会社を作っているときにはカードをバリの会社に持たせて、バリ島の銀行から引き出させていた。日本の銀行から送金するとたいへんな手数料がかかる。その手数料の他為替差もでてくる。世界にお金が循環するにはたいへん不便なものだった。

 資本主義は利潤の経済である。利子の経済と言ってもいいだろう。1971年にドルは金本位制から変動相場制となった。実はこの年から企業の努力は変動相場に左右されることになった。いわば、資本主義の終わりが始まったと言ってもいいのだろう。ブロックチェーンはそんな資本主義の終わりとどうつながっていくのか、彼の知見を知りたいのである。

 努力に努力を重ねてよい製品を作っても、為替によって輸出入が左右されるようでは、企業は心配でならないだろう。企業がお金を貯め込む気持ちもよくわかる。低金利、ゼロ金利ということは資本主義を止めたと言えるほどのこだ。さらにマイナス金利となれば、一体どうしろというのか、という話だ。

 ぼくらは老後のためにお金を貯める必要がある、企業はいざのときに蓄えるお金がいる。お金はいつ紙屑になるとも限らない。

 そんなことを念頭に置きながら、ブロックチェーンとビットコインを勉強しているところであります。


宇多田ヒカルのこと

2017年01月31日 | 音楽

 宇多田ヒカルの「ともだち」という歌がよくて、なんども聞いている。聞きながら思う。どうやって曲を作っていくのだろうか。リズムを先に決めるのか、それともリズムをともなったメロディーがふと湧き出てくるのか。歌詞はどうするのだ、と考える。いつも天才的な音楽家に対して思うことである、

 宇多田ヒカルの最新のアルバムはよく売れて、彼女はさっさとイギリスに帰ってしまった。僕らは彼女のあとを追うだけである。

 編曲はどうしてるのだろう。あのパーカッションはみんなやりながら、こんな風に、とか言って出てくるものなのだろうか。

 自分が乳児だったころの記憶はない。だが自分が母となって、記憶のない無意識の世界を自分の子を育てていると、自分の乳児期のことがわかるような気がする、と彼女はNHKの「Songs」で言っていた。母への想い、自分と関係するものたちへの想いがアルバムに込められている。

 このシンガーソングライターの作品は追いかけていくとおもしろいと感じる。淋しい声質をもった女性。が、女を捨て、芸術家になってしまったような気配もある。

 ぼくはじとりのアーティストとして見、聞き、している、それほどそそり立っている。たぶんこれは好き嫌いの問題ではないと思う。