25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

荒井由実

2019年11月05日 | 音楽
松任谷由実が荒井由実だった頃の初めてのアルバムなのか、二作めなのか知らないが、この頃車の運転をする時に聴いている。おおよそ40年以上前のアルバムである。「ひこうき曇」からアルバムは始まる。音はブラスは入らず、シンプルで透明感がある。とても洗練されていて、とても40年以上も前の曲だとは思えない。現在の歌も負けるのではないかと思う。
 中島みゆきの場合、片足がフォークに浸かっていたのでか、古臭さのあるものがある。今も十分に優れたものがあるものの、この点は荒井由実とは違う。
 毎日驚きながら聴いている。まだこの頃の荒井由実の声は線が細く、ダミ声ではなかった。
 荒井由実の曲を一青窈あたりが全曲カバーしてほしいと思う。松任谷由実の声は限界がきているように思える。作曲家としてはまだまだいけると思う。

 ぼくは昭和の名作品として薬師丸ひろ子が歌う「Wの悲劇」を挙げる。松任谷由実が提供している。松任谷由実が他の歌手に提供した歌はどれも素晴らしい。石川ひとみに「まちぶせ」、松田聖子に「赤いスイトピー」。

 この天才のステージの様子がときたま映像で放送される。最近でな去年の紅白歌合戦で見たのが最後である。若い頃はほとんどテレビに出てこなかったから、ようやくにしてテレビで見たときは下手で声の悪いオネエサンだった。

 しかし松任谷由実は中島みゆきの「恋文」や「川風」のような曲は作れないのである。どちらもオリジナリティが高く、個性が違うといえばそれまでなのだが。

 前線で勝負しているのは桑田佳祐である。こういう昭和から続いているかシンガーソングライターではなく、最近知り、歌のうまさにも作詞、作曲にも驚いた
スーパーフライという女性シンガーソングライターである。多くの人はすでに知っていると思う。毎日聞く朝ドラ「スカーレット」の主題歌「フレア」を歌っている。この前NHKの舞台で観てびっくりした。歌がうまく、声は出て、言うことなしだ。こういう人が出てくるものだ。
 松任谷由実のように、中島みゆきのように育っていってもらいたいものだ。