25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

安倍政権の横柄さ

2019年11月21日 | 社会・経済・政治
 自分と自民党の選挙運動。安倍昭恵夫人の私的な仲間の招待。ケチケチしたことを言いたくないが言わなければならない。「桜を見る会」は税金で行われているのである。共産党議員が資料提出を求めたその日に「シュレッダーにかけてしまった」というのだから、破棄した官僚も嘆かわしい。きっとデータはどこかに残っているはずだ。税金を払いたくない。

 それにしても安倍政権の横柄さにはあきれる。「森友・加計問題」もひどかったが、今回のもひどい。芸能人を客寄せパンダにして(B級芸能人とはそんなものなのか)、嬉々として安倍首相と映っている姿は「アホかいな」と思うだけである。それでも支持率が高いのだからぼくは国民の意識を測りがたい。

 アベノミクスが始まってからでも実質賃金は上がっていない。株価操作を年金と日銀で行い、海外の株主と国内の株主を儲けさせる。一体一億二千万人いる人口の何%が株の売買をやっているというのだろう。輸出企業は生産量は上げず、為替差益でその差額を内部留保している。チャレンジするリスクはとりたくない。内部留保のお金も社員には渡したくない。設備投資をしても国内の市場は縮小している。連鎖して銀行がにっちもさっちもいかなくなっている。この銀行も知恵がない。IT革命のときにそれがなんだか実はわかっていなかったのだ。本当の奥に潜む可能性というものをだ。
 もちろん安倍政権はわかっていない。そういう人材がいない。加計学園が成長戦略のひとつになってしまう。
 たぶん世界に網を張ったGAFAの本当の意味などわかっていない。

 第一次安倍政権が倒れてから良い薬ができたのか、安倍議員は関西のテレビでタカジンと一緒に風呂に入って、のち金美齢とか三宅何某らと酒を飲みながら放談していた。まだ首相になる前である。みなヨイショして、タカジンなどは後見人であるかのように安倍議員を持ち上げていた。「自衛隊を国防軍と認めようよ」「憲法改正しようよ」「それができるのはあなたしかいない」
 するとその後、なんと野田首相が国会の党首討論で「解散しましょうよ。消費税上げましょうよ」と言ってしまった。安倍議員は目が点になったような顔つきであった。相手の方から言ってくれたのである。ここから安倍政権の時代が始まった。
 もう歴代首相在職最長になったらしい。
 デフレ脱却できず。借金1100兆円。大部分の日本列島の資産はどん減り。賃金上がらず、家計を助けるのに女性も働く。子供が犠牲となる。大きな会社の社員と小さな会社の社員との差も開いてくる。全く展望が見えない日本の社会。そんな中で「桜を見る会」をやって後援会サービスをする。それでもこういう政権が長く続く。日本列島人、どうかしてるよ。オリンピック後どうなるのだろう。