25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

教育がこころもとない

2019年11月14日 | 社会・経済・政治
日本が経済大国としてアメリカに続いて第二位になったのは1980年から1990年くらいのことだろうか。こうどけいざい成長があったのは日本が戦争で荒れ地となったからである。荒れ地からの再出発だから成長
当たり前で、しかもアメリカが応援してくれたのだから、一生懸命働けば右肩上がりに成長したのである。
 その成長している間にいくつかのことを徹底しておくべきだった。とくに教育については有識者の知識や先進国の教育思想などについて議論し、100年の計を立てるべきであった。

 教師が教師を虐める。生徒が生徒を虐める。教師本人の代わりに教育委員会や校長が謝る。社会人になって大学いける可能性がほとんどない。高校を卒業したら次は大学だと思いこんでいる。幼稚園受験から始まり、大学受験まで私立大学が跋扈し、行くにはある程度のお金がある家の子しか行けない。競争原理はよいものだと、経済の競争と同じように考えている。教師になりたいという人が年々減っている。学校がクラブ活動をやっていることが当たり前だと思っている。教師採用は相変わらず、新卒が主である。有名な大学を出たら自分はえらい、と勘違いしている人が多い。記憶力がよいことを頭が良い、と単純に思っている人が多い。

 テレビでイオンがスマートモールのモデルモールを作った。レジにならばなくてよい。現金のやりとりがんばくて済む。これで合計数分客は時間を節約できるという。物も言いようだ。実はスマートモール実験で人件費を20%節約できるのだ。これは客の為といいながら会社のための方が大きいのだ。たかが数分。これでレジの仕事が将来なくなることになる。つまり、ちょっと家計の手助けをするのにアルバイトをしようと思っている人の門戸は閉ざされる。
 AIによって閉ざされる仕事がワンサとある。そのワンサは日本が多いという。税理士、公認会計士は要らなくなる。司法書士も行政書士も要らない。弁護士も相当減ることだろうし、その事務職関係も不要になってくるだろう。日本の銀行員も現在リストラ中であるが、これがさらに進むことになる。銀行員のする仕事などない。お金の貸し借りなど機械でよくなる。あと10年、20年で大恐慌でもない限り現実化する。 このような未来に対して日本の教育は頼りがない。仕事を失った人が次の仕事につくときにそれに適応した能力をもっているか。それが問題である。