余った
卵白だけで作ったパスタ生地と、中に詰める
ラグーみたいなフィリングや、タッパに入った常備菜の
茹で野菜が余っていたので、
何か詰め物パスタを練習したいなと、
アニョロッティ(デル・プリン)の詰め物の写真を観て挑戦をしてみることにした。
ただ、
どう観てもラビオリとの違いが解からない・・・
とりあえず見様見真似で作ったが、ラビオリになってしまい、
結果から言うと、後で調べまくったら、アニョロッティ・デル・プリンは
・折り返したら
具と具の間を摘まむ
・
肉類を包むことが多い
・ラビオリよりも
小さい(長方形や円形・ポケットを作る場合とか餃子のカタチとか色々ある)
という事まで解かった。
パスタの世界はディープだな・・・
※アニョロッティは元々ピエモンテ州の丸いラヴィオリの一種で元々は丸かったが、近年は四角、アニョロッティの名称の後にゴッビ(gobbi)と料理名に付ける事で次に紹介するアニョロッティデルプリンと区別をされることもあるという。
※上記の大きなアニョロッティという名称に、デル・プリン又はダル・プリンと付くと、プリンの部分にピエモンテ州の方言で「ツマム」という意味があり、1辺が3cm四方の小さなモノになるらしい。
※今回は(も)
全体の工程を身を持って学びたいだけだから、具とかにはこだわらない
もうこの時点で肉類ではないからラビオリに向かっているのだが・・・
(ま、ラヴィオリの一種なのだが・・・)
↓
野菜をレンジで温め直し
マッシュする。
オリーブオイルと軽く塩・胡椒で薄く味付け
後で、ソースを足すから薄味でいい。
1枚の生地を打ち粉をしいた台に敷いて、その上に等間隔でフィリングを並べていく。
(
左ラグー・
右野菜にしてみた)
※絞り出す人も居る。
それを
少しづつ片側から折って被せていく。
(
やり易かったから個人的に向こうから手前に折ってしまったが、動画だと向こう側に被せて折るのが多いような・・・ま、出来ればいいか・・・)
間を押し潰して
空気をぬくのだが、
アニョロッティは、ここでファルファッレみたいに具と具の間を摘ままないといけないようだ・・・
※本来パイカッターで縁がギザギザになるようにした方がいいようだが、無いので・・・そのまま切り離す。
(
一応ここまでで、フィリングの中身を2種のラビオリのようなアニョロッティを作ったが)もうラビオリになっているし。
で、もう一枚は、
打ち粉をしいた台に逆に置いてラップを剥がし
半分に切って、繋ぎ目を重ね、その繋ぎ目を押し、
正方形のカタチにした。
耐熱の深い器(うちはグラタン皿)にオイル(又はモノによってはバター)を塗り
先ずは、その正方形の1枚を1分ぐらい茹で
皿にあけ
(
網ジャクシの広いものを使うといい)
(
水にとらず)キッチンペーパーで水気を拭いて
先程の深い器に敷く。
ラビオリ(←もうすでにアニョロッティとは呼ばない)を1分~2分ぐらい茹でて
隣でフライパンにオリーブオイルと茹で汁・タイム・塩でソースを作り、
茹で上がったラビオリをそこへ投入してソースとよく絡める(水分はあまりない方が良い)。
そのラビオリを
先程の器の中へ汁気や香草ごと入れて
はみ出ているパスタ生地を折り曲げ蓋をする(
多少なら隙間があっても大丈夫)。
オイルを塗ったパイ皿を置いて
ひっくり返し
鉄板に置いてオーブン(予熱しておいた)に入れ、
解からないから170度で真ん中の3段目に置いて10分前後ぐらい
その間にソース造りで、鍋に牛乳を入れ、チーズをちぎり入れ、
パスタを茹でていた湯に鍋を浮かべ、
湯煎にかけて溶かす。
チーズが溶け(
熱過ぎたら鍋敷きの上に1度出して)、卵黄を入れ繋ぎにし
又湯煎にかけ、固まらないように混ぜながらトロミを付ける。
余裕と時間が無かったので、本来茹でた葉物の野菜を切って台にするらしいのだが、
先程の常備菜もこの中で温めてしまう荒業。
塩・コショウでソースに味付け。
皿の中央に野菜を置いて、ソースをかける。
焼き上がったので、鍋敷きの上に出し
フライ返しとミトンを使って器を外す。
そのまま
フライ返しでパイ皿と剥がして先程の野菜の台の上に置く
画ずらが寂しかったので軽く黒胡椒と適当にローズマリーを少しだけ散らしてみたら中のタイムと相まってレモンみたいな爽やかさが薄っすらする嬉しい変化が起きた。
表の生地を破くと(←
表を破く時に意外に中のラビオリも破れ易いので注意)、中から又2種類のパスタが出てくる。
ソースが2種類という所が良い。
味はめっちゃ美味しかった、素人が初めて作ったので、半段階~1段階上な感じかな。
勢いでやってしまったので、この片付けが一見問題だったが・・・
六本木や赤坂の繁華街の金曜日の50席や70席の飲食店の片付けに比べれば楽勝
(そりゃあの頃より身体は動かないけれど、このぐらいなら・・・)
思ったより
早く片付いた。
本当は卵黄入りの黄色い生地に黄色いソースらしいが、
・今回卵白だけで作った生地が余っていたので白いことと、
・これ以上詳しい資料が無く勢いで作ったので、
もしかしたら上下が逆かもしれないが・・・
(多分合っていると思うんだ・・・次は頑張って逆に出してみよう・・・火傷をしないように)
とりあえず美味しかったのと、ラビオリとアニョロッティの区別を後で勉強して理解出来たから・・・
(ラビオリ自体あんまりというかほぼ食べた事無かったから・・・)
「オマケ」
パイカッターが無いからギザギザの側面は出来ないのだけれど・・・
後日、まだフィリングが余っていたので、多分こうじゃないかな~って思われるアニョロッティを作ってみたが、
これの方がアニョロッティ・デル・プリンにより近いモノなのかも。
『デルプリン』では、このツマム行為が大事みたい・・・
今すぐ食べたくないので
風味が変わってしまうけれど、冷凍をしてみようかな・・・
確かこういうモノは
完全に凍結する前に1回出して、軽くパンパンと叩き付けて鉄板から剥がさないとくっ付いてしまうんだよなー
それからラップに包んだり、ビニールに入れたりしてから密閉をし今度は完全に冷凍。
色々と味の変化を付けて食られる。
「オマケー2」
今回、
1番の収穫はこの簡易なソースだと思われる。
・少量の牛乳
・チーズを千切って牛乳の入った小鍋に入れ
・卵黄(←
又卵白が余ったが巨大な目玉焼きか麺に練り込めばいいだろう)を用意し
冷凍のアニョロッティ(ほぼラビオリ)を茹でる
湯に塩を入れ
冷凍のまま入れたら菜箸とかでそっと剥がし、多少火を弱め
3分ぐらい茹でる
その間に、先程のチーズが入った牛乳を湯煎にかけ溶かし
卵黄を入れ
湯煎にかけながら
トロミをつけ
塩・胡椒で味を整える。
・浮き上がってこなくても茹で上がったかは?、1個上げて中央を触ってみるとなんとなく解かる。
網杓子でソースの中に移し、
優しく絡め
小鍋の底を拭いて(
水滴が入ると1滴でも全体の『印象』が変わってしまうから)
皿に盛り黒胡椒など好みのモノをかける。
冷凍だと、やや水餃子に近い感じもするが、(そりゃ打ち立てが良いけれど)、別に
特に絶対に嫌って贅沢も(これだけ簡単なのだから)言わず、「それなりにそこそこ」美味しいなって感じた。
ソースが付いた小鍋は湯煎とかの
湯で直ぐに溶かし洗えるし
簡単でいい、これこそ家庭でも食べられる本当の料理の1つで、誰もが出来るって素晴らしい!
オマケ3(より完璧に近く)
まだ、なんか違う気がして(←この時点でアニョロッティとアニョロッティ・デル・プリンの違いがまだ解かっていなくて)
フィリングは何にしようか?迷ったが、イタリアンは野菜をベースに考えると、構築をし易い気が最近しているので、(←↓テキトーだけれど、それが早いんだ)
↓
冬の常備菜の豚汁様に茹でておいた具のニンジンを拾い上げ
レンチンし
潰して、
チーズを混ぜ、オリーブオイルと塩コショウで
味を薄く付けたモノ。
生地を薄くする事や
やはりパイカッターみたいなミゾが欲しくて、フォークで付けてみたり(←
無駄なあがき)
長辺を長くしておいて、更にフンドシの様に?(←失礼)折り曲げ、
ポケットにし
横を止める。
こんな感じで
いいみたい・・・
(パイカッターではなくフォークだけど
無駄に作った)横の溝をを潰さないように
今回は、かなり小さいぞ。
(
小さいと火の通りが早いのでパーティーとか宴会料理の時に向いているらしい)
ワンタンみたいだな、
ちょっと薄過ぎたか・・・
このポケットにソースが入り易くなるというVer.があるらしい。
(ポケットを作らないVer.もあって自分にとって一番いいものを、ただ「ツマム」という作業がデルプリンには大事みたい)
今回は
ニョッキの時に学んだ、ハーブ(本来はセージだが無かったのでタイム)バターソースにしたが、おっそろしい美味しさだった。
※やはり
後々のソースの事を考え、フィリングの味を薄くボヤっとさせておくと、ソースの味と絡め、
出来上がった時に丁度良くなる。