今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

大変だったグリーン・レモンカードとレモン・イタリアンメレンゲパイ。

2017年09月22日 | スイーツ
<グリーンレモンについて>

グリーンレモンはレモンが黄色くなる前の状態のもので、たとえば外国で緑の時に収穫しても船で運ぶ間に黄色くなると言われているので、青い状態という事は国産の証と言われる。
(あまり詳しく出ていないんだよね・・・)

 香りはスダチのような立つ香り(=よく「鮮烈」と表現される)が特徴で、糖度は当然熟した黄色いレモンよりもグリーンレモンの方が少なく、その分、酸味もあるけれどそんなに攻撃的では無い気がする。

 本来は10月だが最近は温暖化で早いから9月の終わりから12月ぐらいまでがグリーンで、その後徐々に黄色く色付くようだ(レモン作ろうかな・・・)。

グリーン・レモンカード

その防かび剤・防ばい剤(←共にポストハーベストの日本名)が使われていないグリーンレモンがあったので、

グリーンレモンのレモンカード、卵黄Ver.を作ろうと砂糖とバターを量り、卵黄と卵白を分ける。

前回覚えたアルミの技もまあまあだが

レモンの皮を摩り下ろして(今回は直接・・・金おろしにレモンを添えるのではなくヤスリみたいにレモンに金あやすりを添えて卸したら超早かった!!最初からこうすべきだったな!!)
因みにグリーンレモンの皮は、すだちとかを連想させるような爽やかな立つ香りだった。

果汁も漉して(グリーンレモンは果汁が少ない気がする、このグリーンレモンだけか?いや少ないというか身が締まっているから絞りヅライという感じ、碧いのだな・・・)

もう1個もやってしまえと、全部の材料を倍にした。

湯煎し始めたが、

なんか分離し始めて、

卵黄が固まってしまい(やはりレモン汁と混ぜて漉さなかったのがいけなかったか!!よく混ざっていないとダメみたい)

後から漉して修正するのにモノ凄く手間取ってしまった。

なんとか完成はしたが(グリーンレモンの粒々ってこんな感じ、黄色いレモンだから卵とバター・黄色いレモンという黄色同士で成立するのかも、味は遜色ないが、煮詰めたワリに良い意味で少し軽いかな・・・って感じ)、

グラニュー糖がなくなってしまい普通の砂糖で量とかも多かったのだろうな、修正の為に火も入れ過ぎたし、冷蔵庫へ入れたら飴みたいになったので、すぐに又湯煎して普通に使った。

よくまあ、修正出来たな!!

いやはや、今回は大変だった。

レモン・イタリアンメレンゲ・パイ

酸味が苦手なのでイギリスのレモンメレンゲパイは避けてきたのだが(ケーキをあまり買わないから買うなら概ねショートケーキかモンブランを買ってきたので)、今回レモンカードを作ったので折角だから作ってみた。

生地
ショートクラスト生地をひとまとめにして

冷凍庫で10分・冷蔵庫なら30分冷やしておき

パイ皿に敷いて、パイストーンが無いのでフォークで少し穴をザクザクあけた上で、フォークやスプーンで重石代わりに(←外で困った時に意外に使える、オーブンシートもいらんし、ここでオリジナリティーを~!!)

200度で12分~15分空焼きして冷ます(フルーツ系などではなく、ドロッとした水溶性のフィリングを入れる時は空焼きすると良い)。

スプーン類は火傷をしないようにトングで外す。

メレンゲ

上記卵黄だけのグリーン・レモンカードを作った時に余った卵白に砂糖を入れて泡立てようと思ったが、

そうだ、イタリアンメレンゲを覚えてしまおうと、少しだけ卵白だけを泡立てた所で止め

水60mlに砂糖150g(←本来200gだが減らした、それでも甘い!)を入れて
※水を先に入れてから砂糖を入れないとカラメル色に色付いてしまうので注意!!

焦げないように少しかき回しながら中弱火で120度まで温度を上げる作業。

鍋の縁に飛び跳ねた砂糖水は濡れた刷毛で流し落とす(←あまり必要なかった)。

中々温度が上がらなくて、蒸発してしまうのでは?と焦り、弱火から少しだけ火を強めて120度に。

ボールに入れた卵白を泡立てながら、何回かに分けて糸を垂らすように少しづつ入れて泡立てる。
※本来117度で作るものだが、自分は120度にして移動して垂らす段階で117度をキープ出来る様にした

普通のメレンゲと違うのかなーと半信半疑で泡立てていたが(クッ、普通のメレンゲより泡立ちヅライ気が・・・)
段々とフレンチメレンゲよりツヤがあるメレンゲが現れ出した。

(イタリアンメレンゲはフレンチメレンゲよりも弾力があって泡の気泡が長持ちし易い特徴がある、洗い物が多いが・・・、味はコクがあってまるで植物性の生クリームみたい、このままでも結構悪くない)

パイの焼成

空焼きしておいたパイ生地に作ったグリーンレモンカードと

オリジナルで半分はイエロー(普通の)レモンカードを流し込む。

レモンカードのハーフ&ハーフだ(単体では気付かないが比べるとこんなにも色が違うんだな・・・)

その上にイタリアンメレンゲを泡を潰さないように置くのだが、ここで隙間をピッチリ塞がないと、オーブンに入れた時に中のレモンカードが沸騰してしまう

伝統的なレモンメレンゲパイはメレンゲの表面にスプーンで模様を付けていく。
(色々やってみたが、斜めにスプーンの先端を刺してサッと引き抜くと模様が現れる、頂上がなるべくツンツンする事をイメージ・・・何回かやっていると出来る様になる)

で、オーブンで焼くのだが、本によって時間が違う、今回参考にしたのは150度で30分だったが、他の本ではどれも180度~200度で20分~15分だ。
150度を採用してみた。

しかし、イタリアンメレンゲだからか焦げ易い(自分が作るいつものメレンゲより甘いし)&実はメレンゲがあまり好きではなくて、焦げている方が好きなので、意図的に少し上面を焦げが付くギリギリまでやや茶色にした
(火が入っていて噛んだ時に少し抵抗があって後はシャクっとした方が好きなので、見た目アレだけれど好みを取った)

さて、味は・・・

ウワッ!、焼きたてのレモンメレンゲパイってこんな美味しいのか!!
というかレモンメレンゲパイって美味しいんだな。
(※勿論、冷えてもそこそこ美味しい)
手が止まらなくなった。

レモンメレンゲパイは卵黄だけのレモンカードを作った時の卵白が自動的に余るから、それを計算して作れる様になっているのかも。。。

因みにイタリアンメレンゲを作った後、シロップが冷めて飴がこびり付いた様な状況の鍋はお湯で溶かせば、すぐ落ちる。

同様にハケやボウルに付いたシロップも熱湯で洗う。

なるほどなー。※温度計は熱い内に水をかけないようにね。

オマケ
 レモンはインドヒマラヤ地方が原産で、10世紀頃にその後中国へ伝わり、12世紀にアラビア半島からヨーロッパへ伝わっていき、大航海時代に地球を一周してアメリカ大陸へ、その後、明治初期に日本へ入ってきたと言われる。
(中国から入ってこなかったんかーい!!?)

やっぱり最後の国なんだな、あと、空気中の殺菌効果もあるとのこと。


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