エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

オミナエシそして女郎花

2010年09月09日 | 日記
今日は台風一過。
空気は乾燥していて、爽やかで涼しかったのである。



これは今日の空。

この空の下、オミナエシがたおやかに咲いている。
オミナエシは秋の七草である。



    ひょろひょろと
      なお露けしや
        女郎花(オミナエシ)    芭蕉



オミナエシの花言葉は
  「約束を守る」
である。



万葉集が秋の七草を決めているのである。

「萩の花尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」(万葉集・巻八 1538)

名前の「オミナ」は「美しい女性」の意味である。
「エシ」は「圧し」で、美女をしのぐの意味である。



オミナエシがあるのだから、当然「オトコエシ」がある。

男郎花(オトコエシ)。
白花ではあるが同じ時期に同じような花を咲かせ、茎もごつく、毛も有るのである。

ご覧になった事があるでしょうか?





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                     荒野人

老神温泉とこんにゃく畑の広がり

2010年09月09日 | グルメ
老神温泉に出かけたのである。
切り立った渓谷に、静かに温泉旅館が犇(ひし)めいている。



旅館の部屋から、窓の外の眺めは全面こんな緑である。
この真下には「片品川」が流れている。



この川の上流が「吹割の滝」である。

ここ上州、群馬はこんにゃくが特産品である。



少し高台から街を眺めると、こんにゃく畑が必ず視野に入ってくるのである。

コンニャクを食用としている地域は日本、中国、ミャンマー、韓国の各国だが、農産物として生産され市場に流通しているのは日本のみである。
コンニャクの原料となるコンニャクイモの平成18年度の日本での主産地は群馬県(89.8%)で、第2位は栃木県(4.3%)で、第3位は茨城県(1.3%)と続き、全国の約95%は北関東で生産されている。



こうした広いこんにゃく畑が続いている。
ここ群馬はこんにゃくのメッカである。

こんにゃくになるのは、3年物のこんにゃく芋である。
植えっぱなしではなく、毎年芋を土中から抜き、冬を越し、また植える。
その繰り返しの三年である。

重労働である。



こんにゃくのレシピである。

球茎を粉状にして水とともにこねたあと石灰乳(消石灰のもの)を少量の水で懸濁したものと、水酸化カルシウム水溶液を混ぜ、煮沸して固める。

これがこんにゃく玉である。



沼田界隈の畑では、いまこんにゃくが大量に植え付けられている。
刺身こんにゃくの咽喉越しは、清涼感に溢れている。

夏は刺身で。
冬はおでんで、と、バリエーションに富んだ食材である。

名物に美味いものあり!
である。





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