エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ホテイアオイ…緑の悪魔の花

2010年09月19日 | 日記
一日お休みしました。
急に涼しくなって、でも身体が熱さを覚えてしまって・・・アイス・キャンディーの食べ過ぎで気持ちが悪くなってしまいました。

回復しました。



ここは、行田市の水城公園。



ホテイアオイの花が満開であるとの情報で出かけたのである。
実に綺麗な花である。



シャガーに色合いだとか形状が似ている。
しかし水生植物である。

南アメリカ原産で、水面に浮かんで生育する。
花が青く美しいので観賞用に栽培される。
別名「ホテイソウ」「ウォーターヒヤシンス」



あっという間に水面を覆い尽くし、水の流れを滞らせ、水上輸送の妨げとなり、また漁業にも影響を与えるなど日本のみならず世界中で問題となっていて、「青い悪魔」と呼ばれ恐れられている。
冬季に大量に生じる枯死植物体も、腐敗して環境に悪影響を与える。さらに、水面を覆い尽くすことから、在来の水草を競争で排除する事態や水生動物への影響も懸念されているのである。



国際自然保護連合(IUCN)種の保全委員会が作成した 世界の侵略的外来種ワースト100(100 of the World's Worst Invasive Alien Species)に選ばれている。

ただし、日本ではホテイアオイは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に於いて、特定外来生物には指定されていない。
これは、見解がまとめられていないことが挙げられる。

その繁殖力を生かして、水中の窒素分などをこの植物に吸収させることを目指して、水質浄化のために利用しようとの試みもあるが、多くの場合、繁殖した植物体をかき集めて処理する手間がかかるために永続性に欠け、水域に投入しただけで環境に良い事をしたつもりになって放置しているケースも目立つ。

むしろ、いくら閉じこめたつもりでも、少しでも外に出れば大きな問題を引き起こすような外来種を、水質浄化など、環境対策として用いることは環境浄化の方法として好ましくないと、多くの専門家は批判する。
にもかかわらず、そのような問題に意識を持たない人たちによって、いらなくなったホテイアオイが川や池に捨てられる例も多いのである。

ビオトープ施設でも、環境によい植物とみなしてホテイアオイを入れている場所もある。
これは信じられないほどの「無知」であると言える。



花言葉は「恋の悲しみ」「恋の愉しみ」である。
さらに「ゆれる心」「移りやすい恋の悲しみ」「好意」というのもある。

相反するイマージュである。






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                     荒野人