エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

車山高原のマツムシソウ

2010年09月16日 | 旅行
マツムシソウ、高原の初秋を代表するのである。



ここは車山の頂上であって気象観測のレーダーが白い異様な巨体を見せている。
車山一帯は、石文化の遺跡が残されている。

この写真の中でも列石遺跡が残されているのである。



初秋の車山高原を代表する花は「マツムシソウ」である。
ニッコウキスゲの後を引き継ぐ、高原の花であるのだ。



マツムシソウは群れないのである。
群れないけれど主役になりうる薄紫の花だ。



明治38年、農民作家・長塚節はマツムシソウをこう詠った。

  うれしくもわけこしものかはろばろにまつむし草の咲きつづく山


新田次郎は「人の目を惹きつける花ではなかった・・・咲き広がっている平均的なつつしみ深い分布がマツムシソウを代表の花にしているのであった」と言っている。



確かにそうである。
他の花に比べて密集するわけでもなく、涼しげにかつ寂しげに咲いている。
品格のある花であるとしているのである。



賛成である。
品格のある咲き方である。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人