エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ご近所のヒガンバナが咲くとき

2010年09月27日 | 日記
いつの間にかヒガンバナが咲いていて、涼風が身にしみてくるのである。



都会の花であっても形正しく咲くのが植物の生命力なのだけれど、最近は突然変異で奇形の植物も増えてきた、と聞く。
例えば、葉の数が違うとかの例が報告されているのである。



ヒガンバナは全草有毒な多年生の球根性植物である。
散形花序で6枚の花弁が放射状の舌状花をもつ。

誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にまでいたる。
可憐な花であるけれど、毒性は強いのである。



昨今は、バイオ技術の飛躍的な進歩によって花の色は様々である。



しかし白い花だけは突然変異の為せる結果だという。

花言葉は
  「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」
  「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」
である。

赤い花からの連想である。



   つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華
                   山口誓子

ヒガンバナは、別名・曼珠沙華(マンジュシャゲ)と言う。
この表現はサンスクリット語 manjusaka の音写である。

因みに、韓国ではヒガンバナを「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。
「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味からである。

美しい呼び方である。



今日は午後から晴れて青空が覗いた。
ここのところ雨の日が多く、緑が鮮やかになって来た。

日高市にある「巾着田」のヒガンバナの早咲き地点では、ここ数日で満開を迎えるという。



3年ぶりに訪ねてみたいと思っているのである。





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                     荒野人