今日は原爆投下から67年の夏である。
体調が悪いと言っていられない。
奇しくも、ここ東京では雨がそぼ降っている。
原爆投下、黒い雨が降った。
井伏鱒二氏は小説「黒い雨」を発表している。
ここまで書いて、外で雨の音が激しくなってきた。
涼風が、レース越しに部屋に入り込んできている。
「ヒロシマの夾竹桃咲けり原爆忌」
「原爆忌巡りくる日の鐘の音」
人のなせる業として、未来永劫に糾弾されるのである。
8時15分、テレビから聞こえる鐘の音とともにぼくは黙祷を捧げた。
若かった頃、何度となく訪れた広島の地に想いを馳せた。
何時だって、熱い日であった。
とりわけ、夕刻になると海風が止んで「蒸し風呂」のようであった。
「夕凪(ゆうなぎ)」で風がパタリと止むのである。
原爆ドームのある平和記念公園は、元安川と太田川に挟まれている。
ぼくはその畔を彷徨い歩いたのであった。
歴史は刻まれていく。
原爆の悲劇を風化させてはならないのである。
荒野人
体調が悪いと言っていられない。
奇しくも、ここ東京では雨がそぼ降っている。
原爆投下、黒い雨が降った。
井伏鱒二氏は小説「黒い雨」を発表している。
ここまで書いて、外で雨の音が激しくなってきた。
涼風が、レース越しに部屋に入り込んできている。
「ヒロシマの夾竹桃咲けり原爆忌」
「原爆忌巡りくる日の鐘の音」
人のなせる業として、未来永劫に糾弾されるのである。
8時15分、テレビから聞こえる鐘の音とともにぼくは黙祷を捧げた。
若かった頃、何度となく訪れた広島の地に想いを馳せた。
何時だって、熱い日であった。
とりわけ、夕刻になると海風が止んで「蒸し風呂」のようであった。
「夕凪(ゆうなぎ)」で風がパタリと止むのである。
原爆ドームのある平和記念公園は、元安川と太田川に挟まれている。
ぼくはその畔を彷徨い歩いたのであった。
歴史は刻まれていく。
原爆の悲劇を風化させてはならないのである。
荒野人