エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

暑い練馬の生き者よ!

2012年08月27日 | ポエム
暑い暑い練馬である。
一夏で、日本一暑い日もある。



冬もそうである。
東京湾から吹き来る風の道になっているのである。

途中、空調の熱気も一緒になって練馬に押し寄せる。
なんとも迷惑千万な話である。

そうだけれども、雲の峰は正しくモクモクと湧き出ずるし、成長するのだ。



夏の蝶は、ささやかな風を起こしている。
ひらひらと飛ぶ。
羽ばたいて舞う。

何とも優雅である。







「夏揚羽ささやかな風起こしたり」


「夏の蝶上昇気流のままに飛ぶ」







浅学非才のぼくは、この蜻蛉の名前を知らない。
いましがた殻を破って世に出てきたかのごとき姿である。



今年の蝉は煩い。
それが嬉しい。

この穴は、蝉の幼虫が世に出てきた穴である。



空蝉となる。



そして鳴く。
1週間の命である。

我が家の周辺で今日撮った写真である。



       荒 野人