エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

満開の向日葵の下

2012年08月28日 | ポエム
ヒマワリ畑の中を漂白した。



山の麓、向日葵葉竹のずっと先の麓には里山が広がっているのである。



誠に雄大な広がりを持った向日葵の集落である







「一瞬の迷いなきまま咲く向日葵」


「向日葵や躊躇いもなく咲き揃い」


「向日葵の向きあう事も無き運命」







向日葵畑の隣りでは、稲が色づき始め、重くなり始めている。
実りの秋もそう遠くない・・・と感じさせる。



そうだとしても、この空の按配はどうだと言うのだ。



遊弋する雲は、まだまだ暑さを痛いほど実感させる。
秋の雲には程遠い。



向日葵だけが、おひさまを喜んでいるかのように林立する。
その景色も逞しいし、目に痛い。

陽射しを避けるように、ぼくは向日葵越しに空を眺めた。



向日葵が少しだけボヤケテ見えた。



向日葵の黄色が目に優しかった。
向日葵は、相反する感覚を人に与える。



    荒 野人