エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

翡翠や

2012年08月11日 | ポエム
翡翠に久しぶりに出会った。
嬉しいことであった。

あのカワセミのコバルト色はいつにも増して鮮やかであった。







「翡翠の素知らぬ貌の小憎らし」


「翡翠の描く軌跡の潔く」







古今東西、俳句に詠まれているのである。



川せみの御座と見へたり捨小舟
            龍之介
三宝寺池の翡翠藤浪に
            茅 舎
翡翠やコバルト奔る一直線
            立 花





川端茅舎の詠んでいる山宝池は、石神井公園の池である。
三宝寺池は古来より、武蔵野台地からの地下水が湧き出る池として存在している。

井の頭池、善福寺池と並び武蔵野三大湧水池として知られているのである。



いま山宝池では、餌付けが行われている。
従って、よほど運が無い限り翡翠に出会えるのである。



      荒 野人