=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

大川工房めぐり

2009年03月07日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
(2009年3月7日)

特長のあるお店を選ばせて頂いたつもりもありますが、
どの工房も新しい道を模索し取り組んでいらっしゃる空気を感じました。

「大川にある○○工房」ではなく、「○○工房は大川にある」
という、
従来の家具の町大川というひとくくりの枠から抜け出し、
大川のメリットを活かしながら、各工房の独自性を見出している感じです。


◆土蔵

和のテイストを重視した家具づくりが特長でした。


◆HIROMATSU

デザイナー的な雰囲気の家具と、店内には木以外のインテリアもあり、インテリア雑貨店のような特長がありました。

◆桐蔵

桐たんす専門店であり、伝統の桐たんすに加え新しいスタイルにも挑戦していらっしゃいます。

◆飛鳥工房

木のおもちゃを中心に展開していらっしゃいます。廣松さんの優しい人柄を感じます。
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葉っぱみたい?

2009年03月06日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
木のシルエットって、葉っぱを立てたような形に似ていませんか。

日向市(宮崎県)
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天岩戸(高千穂)

2009年03月06日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
(2009年3月6日)

天照大神がお隠れになった天岩屋戸を直接見ることができますよ。

そして天照大神が岩戸から出てきてくださるように、万の神が岩戸開きのご神議を行った「天安河原」もあります。



「にぎやかなことをしたら、何だろうと思って、出てきてくださるかもしれない」

そんなアイデアを話合ったそうです。
とってもユーモアもあって素敵な神話です。


高千穂では夜神楽といって、神殿で毎晩神楽を鑑賞することができます。(500円)
なんでも地域の各地区が順番で担当しておられるそうです。

雨も降る中、寒い神殿に100人くらいの観光客はいたのではないでしょうか。
こんな形で行えば各地のお祭りも観光客は見ることができるし、
地元の人も季節が違ってもお祭りの練習ができるのではないでしょうか。

名物蜂の子の料理と焼酎で夜は更けていく。


◆高千穂峡


◆天岩戸神社を出たところにあった茶屋で休憩していたら、うどんをこねているのを発見。200円。



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まじ、でかいっす!

2009年03月05日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
2009年3月5日

ほんとにでかいっす、この八村杉。
形がシンプルなだけに、写真見てもピーんとこないかもしれませんが。


遠くから見てもその杉は高かった。



神社の境内に入っていくと、
杉がありました。
「これか、かなりでかい、でも想像の範囲内」
って思っていると、それは八村杉ではありませんでした。

境内の奥にそれはあったんですね。
まじびっくり。


根回り19メートルって、簡単に円周率πで割ると、直径6メートルはあるってことでしょ。
あなたの部屋の大きさは?
そんな円柱が50メートル上空までつったっているんだから。

いやー、見れてよかった。

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平家伝説 (椎葉村)

2009年03月05日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
(2009年3月5日)


続いてさらに九州地方の奥地へ進んでいきますと、平家落人伝説の残る椎葉村に着きます。

鹿児島のMくんも言ってましたが、九州の人でも古代のロマンと神秘性を感じる山間の村です。

ここでは鶴富屋敷を拝観しました。
平安期の寝殿造りの建物のようで、このあたりからも平家伝説の香りがプンプンします。

建物の中には立派な家具がありました。

最近は新築とともに据付家具をつける家が多いと聞きますが、
押入れも立派な据付家具ですよね。
見てください、この立派な木目を。
昔からこんなに立派な据付家具があったんですねー。

◆椎葉村HP

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校倉づくり (西の正倉院)

2009年03月05日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
(2009年3月5日)

宮崎県の美郷町には百済伝説があり、西暦660年頃、唐と新羅の連合軍との戦いに敗れた朝鮮半島の古代国家「百済」の王族一行が日本に亡命した後、南郷区に移り住んだと伝えられています。

その王族の遺品で奈良正倉院の御物と同一品と言われる銅鏡「唐花六花鏡」が多数この地に残されていることから、正倉院を復元することになったそうです。

昨年の暮れに奈良の正倉院を見にいった私ですが、あいにく閉鎖中だったので、この西の正倉院はしっかり見てみたいと思っていたのでした。


とにかく大きいですね。

正倉院って、いわゆる宝物の倉庫で東大寺なんかに比べてしまうと、なんだか小さなイメージがありますが、かなり大きな木造建築です。

私はその構造である校倉づくりの造形美と、1000年以上にわたって宝物を保存してきたその通気性などの機能に関心がありました。

間近で校倉の構造を見れたことは大変興味深かったです。



箪笥なんかに活かすことができればいいですね。


◆西の正倉院紹介HP
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ミラクル海野さん

2009年03月04日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
出発前、「杉生産量日本一の宮崎」をインターネットで検索していたら、「弥良来杉」と書いて「ミラクルスギ」と読む面白い杉の材を発見しました。
早速、宮崎県の木材組合に問い合わせをしてみると、
「ミラクル杉については、海野さんだね」
と言って、そのプロジェクトのキーマンを紹介頂いていたのです。
そして、ついに本日その海野さんとお会いするため日向市駅に向かったのです。

既にお約束の時間を大幅に遅れ、外は完全に暗くなっていたため日向市駅のコンコースで見た海野さんはほとんどシルエットでしたが、ポニーテールに髪をまとめたその姿からはとてもエネルギッシュな印象を受けました。
早速新築された日向市駅の駅舎の一部と駅前公園に設置されたベンチなどの野外設備、これを「ストリートファニチャー」と呼ぶが、ここにミラクル杉が使用されている。

◆日向駅の軒


◆10メートルのベンチ


ミラクル杉の特長は、

1.水に強く屋外でも腐らない
2.安全、安心の無公害素材
3.木本来の姿や色、加工性を損なわない

の3点である。木にはたくさんの長所がある一方、短所もある。そのひとつが「腐る」ということで今まで屋外に使用されることは限定的だった。
また屋外で使用される木材には通常防腐処理が薬品などで行われているが、これは健康や環境にとってマイナスだった。
しかし、ミラクル杉の添加素材はいずれもベビーパウダーやハンドクリームに使われる安全素材。完全な無公害素材なんだそうです。けれど上記のメリットのために木本来の良さが失われては本末顛倒。
防腐処理を行うと色が緑色になったり加工性が木と異なってくるのが従来の材でしたが、ミラクル杉は特殊な材でありながら木本来の色や加工性が同じということです。

けれど、私がお伝えしたいことは、このミラクル杉の特長ではありません。
実は海野さんの活動であり、ネットワークなのです。

「宮崎は杉生産量日本一」
しかし、その生産した材を需要に変えていかなければ循環しません。
住宅用材が圧倒的な割合を占める製材業の中で、新たな付加価値をつけた商材で、新たな市場を開拓していかなければ未来は苦しい。そ
んな考えから、日本の国産の技術で既に10年以上の歴史がありながらなかなか表に出てこなかった「モックル処理」の技術を見つけ、ミラクル杉という商品化を行い、その市場を今まで木が敬遠されてきた「屋外物」に求めたのです。

しかし、その活動はそんなに平坦なものではなかったようです。
全国にデザイナーや異業種の方とのネットワークを築き、県内には林業、製材業の仲間との組織作りを地道に行ってきたそうです。
そして日向市駅の駅舎が新築されるに伴い、駅前の再開発事業の中でようやく「ストリートファニチャー」として屋外に木を使った構造物を作成する機会を、模型を作るなどの工夫で関係者への理解を深めてようやく得たのです。
その過程では様々な試行錯誤が行われています。

その他にも、宮崎の杉を広めるための活動として、毎年「杉コレクション」という「杉を使った構造物なら何でもよし」という面白いイベントを実行しています。
ベンチでもオブジェでも建物でも、道具でもなんでもOK。
さらに凄いところは、「自分で作成できなくてもOK。アイデアやイラスト、設計図が審査を通れば製作は主催者で行うこともできる」こと。
これによって職人さんだけでなく、幅広いデザイナーやはたまた一般の主婦や子供まで、その自由な発想を持ち込めるのです。
この間口の広さはポイントだと思います。

私もインターネットを見て、海野さんにお会いしようと思った一番の理由は、ミラクル杉をもとにしたあの手この手の活動に新しいエネルギーを感じたからです。

その後、案の定?飲み屋に移動し海野さんとはいろいろなお話をしとても勉強をさせて頂きました。
「中田さん、日本には一体何種類の鳥居があるか知ってる?」
そんな質問を受けました。建設業が本業という海野さんですが、ご自身は「鳥居専門店」の顔も持っていらっしゃるそうで、なんと日本には大きくは10数種類、細かく言えば60種類以上の鳥居のスタイルがあるそうです。
ビジネスを勝ち抜くために「2つのこだわりを持つこと」が大切で、「腐らない木」と「鳥居の専門知識」、これがその意味です。

海野さんが10年をかけて築き上げてきた宮崎県内のネットワークは、人と人のつながりを大切にし、伝えていくことを徹底しています。
直接のお客様だけでなく、例えば私のようなどこの馬の骨ともわからない木工科学生も快く受け入れてくださり、宮崎市の川上社長に伐採現場の見学をお願いしてくださったりした県のネットワークでご対応いただけたことは本当にありがたかったですし、凄いことだと思います。
ビジネス面でも、ミラクル杉は通常の木材に比較すればもちろん割高ですが、木と争うつもりはありません。
「木とは戦わない。ミラクル杉の敵は屋外構造物におけるアルミやブロックであり、そうした競争相手であればコスト面でも太刀打ちできる」そうです。

木の良さが再認識され屋内を木で彩る住宅やお店、施設も増えてきました。
けれど、屋外はどうでしょう?木の国日本であればもっともっと屋外でも木を見てみたいです。
ミラクル杉の防腐品質ランクは、現在の「どれだけシロアリを殺すか」という基準では最低ランクになってしまうそうです。しかしミラクル杉は「シロアリを殺さないけど、シロアリにも食べられない」材です。

さて、どちらが今後求められる材でしょうか?

何かと既成の基準に縛られてしまう世の中ですが、私達の発想や考えはできるだけ早くそうした古いパラダイムから脱却したいものです。
今後も海野さんの活動にはミラクルが起きそうで目が離せません。

海野さん、宮崎滞在中は本当にありがとうございました。
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一本

2009年03月03日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
2009年3月3日(宮崎県綾町)


よくひとつの大きな単位を「一本」っていうじゃないですか。

今日は、その「一本」をまざまざと見せ付けられました。

ここ綾町で碁盤職人さんの工房も拝見しました。

囲碁といったら、

「日向かやでできた碁盤と、日向のはまぐり、那智の黒石でできた碁石が最高級!」

だそうです。


本日は、ひな山祭りということで販売セールをやっていました。

無造作に?おかれた碁盤には結構なお値段がついております。
数十万円は当たり前ですね。
そしてやっぱり主は一番奥におりました。


碁石のおかれた中を歩いていくと・・・・・












ありました。
これが「一本」です。



その貫禄と裏腹に、この軽く「1000万円」と書かれた感じがいいですね。



※雛山まつりとは・・・
こちらの地域では、ひな壇をお店などに飾り、多くのお客様に見ていただくことが習慣のようです。そしてその雛壇は、自然と人形の取り合わせになっていて雛壇は緑や小川を模して飾られるそうです。
また多くの方に見てもらうために、だんだんと豪勢に大きくなっていったのかもしれませんね。


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ごうだ

2009年03月03日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
もう20年くらい前から有機野菜に取り組んでいる綾町で、
その中でもとりわけこだわった料理をおしゃれに食べられる「ごうだ」さんに連れて行っていただきました。

精進料理のようなあっさりな料理を想像していた私ですが、
料理によって味はそれぞれ、中にはかなりはっきりした味つけの料理もきちんとあり、これなら若い人や食べなれていない人にとっても「物足りない」とは思わないはずです。体によくてメチャクチャ美味しい!

食事の最中、ママさんのゴウダさんがテーブルまで来られ、
今月の町内で行う食育イベントのチラシをいただいた。

するとそこには、以前一緒にセミナーをやらせて頂いた「五日市剛」さんが出演されるではないですか。

「絶対オススメ!」
と私も周囲のかたがたに太鼓判を押しておきました。



綾町の街づくりと活動、とっても素敵です。
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山肌に一株

2009年03月03日 | 【出張】木を感じる旅~西日本編~
日本一級の吊り橋から見えた一株の花

綾町(宮崎県)
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