(昭和57年の味のある川越まつりのポスター)
川越は、
蔵のまち小江戸として、魅力を集めているところです。
そこには、豪華絢爛な江戸型山車もたくさんあって、なおさらその魅力を高めている町です。
週末、川越に別件があったので早朝に館山を出て、
電線が埋設された蔵の残る街並みを散策してきました。
中でも私の目的だったのが、
「川越まつり会館」
過去、岸和田のだんじり会館を見学したことがありますが、
そこに勝るとも劣らない博物館でした。
その入り口はいたって普通というか、
この地域一帯は伝統的建築物保存地区になっているので、
昔ながらの建物の雰囲気で、かつ高さ制限もありますから、
街並みとあわせた古い商家の建物といった感じです。
この民家の建物のようなどこに山車が飾られているかというと、
入り口から入ると、なだらかに下降している通路を下りていくんですね、
すると、大ホールが現れ、そこに2台の現役山車がきらびやかに飾られ、
ショーケースのようなガラスの中でスポットライトを浴びながら佇んでいるんです。
さきほど申し上げたとおり、伝統的建築物保存地区のため建物の高さ制限があるので、
上に上げられないぶん、下に掘り、山車+人形の高さ8メートル超の天井高さを確保したのです。
(ボケてますけど)
ここでは、
毎週末、お囃子の上演を各囃子連が当番で行っていたり、
地域のお祭り好きな方が個人で作ってしまった本物の山車があったり、
いろいろ楽しめます。
中でも私が関心させていただいたところは、
恐らくはボランティアに近いであろうシルバーの方々のガイドです。
「お時間はありますか?」
といった問いかけから始まり、
地元民として熱くならない程度の解説などが、参観者には心地いいと思います。
ありがちなのが、
あまりに祭りを愛しすぎて(それ自体はいいのですが)、他所からの来訪者に熱くとうとうと自分のお祭り観を語りすぎてしまう地元ガイドもいたりするものです。
いくらボランティアでやっているからといっても、
自己満足に陥り、観光客がに嫌気がさされたりしたら元も子もありません。
このあたりのソフト面の充実さも開館8年あまりの経験が積もっているのかもしれません。
市が建設されたそうで、
建設、運営資金が入館料だけでまかなわれているとは思いませんが、
蔵の街+小江戸まつりに集中して、まつり会館も妥協せずに最高の施設とした点は、
すばらしいと思います。
上記+その他の「いいね」ポイント
・入り口が普通の商家づくりで、いい意味で期待を裏切る施設の充実
・展示ホールにたどりつくまで、地下まで掘ったなだらかなスロープを歩いていくところが期待感の増幅効果があるように思える
・まどろっこしいお祭りの説明や資料は後にあって、まずは本物の迫力を感じてもらう流れが、「体験から入り理解する」という順番でいいと思う
・山車の後ろ側もスロープで登りながら見ることができ、山車を360度違った高さで見学できる
・ガイドの方々の適切な対応
提案としては、
・もう少しお土産売り場があってもいいと思う
・お祭りが来月に迫っているので、それをもう少しPRしたらいいと思う
などを感じました。
以上、まつり会館レポートでした。
→川越まつり会館HP