お友達の新築現場の土壌改良に参加してきました。
(といっても半日であまりお役に立てずすみませんでしたm(__)m)
山際に丸太や藁、燻炭、割瓦などで浸透をメインとした排水路を作り、敷地の水はけを改善していきます。
うちからもマテバシイの枯れ葉をトラック一杯分お持ちして隙間詰めに使ってもらっています。
当日は自然排水の分野の専門家が指導にあたり、いろいろと教えていただきありがとうございました。
以下、そうしたお話を聞いての自分のまとめです。もしも間違っていたらすみません。
土壌にとって最もよくないのは「水の流れを遮断すること」
排水でよくみるU字溝は周囲の水の流れや浸透を遮ってしまうため、今回の工事でもここにもともとあったU字溝を撤去したり穴をあけたり・・・
たしかにU字溝は(詰まらなければ)効率的に水を流すことはできるかもしれませんが、雑排水のみならずその敷地に降った雨水なども、その地からどこか別の場所へ移動させてしまうこと。
強引な言い方をすれば、「雨が降ると庭がぬかるむ、水が邪魔だから、どこか別の見えないところへやってしまえ。」というごく直接的、短絡的で近視眼的、現代的なな考えだといえなくもない。コンクリートでガチガチに固められた河川なども似たようなものかも?
でも表層を流れている水って目に見えてるだけで実は一部で地面が保水していたり地下を移動している水のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。
なのでそれよりも、土地の自力、浸透力なんかをもっと信じてあげて、うまく水の流れ道を自然素材で作ってやるなどして、土壌の自力を助けてあげるというのが自然排水なのかなと個人的には考えました。
人工物でも、自然のままでもうまくいかない。
自然にちょっと手を入れてあげて、持続的に維持していく。すべては昔の人がやってきたことだと思います。
うちの新築プロジェクトでも、どこまでできるわわかりませんが、ぜひこうした知恵を少しでも取り入れていけたらいいなと思っています。
追伸:
今回の敷地内にはとっても大きな柑橘類がなっていたり、とても自然豊かな土地で施主が一目惚れしてしまっただけある素敵な場所でした。排水の成果や新築の進捗も楽しみにしています。