=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

0.01ミリってこんなに厚かったっけ?

2009年04月28日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
皆さん、鉋の台って平らだと思いませんか?
私はそう思っていました。

ですが、実は平らでないんです。

正確には、台の上と真ん中あたりと下が高くなっていて、それ以外のところは少し削ってあって低くなっているのです。その差およそ0.05ミリ。1ミリの5/100です。
素人にはかなりわからないので、ここで下端定規というものを使って隙間の有無をチェックします。そしてさらにその隙間がどのくらいあるかを0.05ミリとか0.10ミリとかの薄い鉄の板というか鉄の膜が何枚かセットになったシックスネスゲージをつかってチェックします。

今日の実習では、鉋の仕込みを学び、上記のように鉋の台の下を削って調整しました。鉋を調整するのは「台直し鉋」というもので、またまた刃物を研ぐ砥石を平らにするための砥石砥ぎみたいな道具が出てきました。
少し鉋を削り隙間をチェックしてみると0.04ミリのゲージは隙間に入ります。そして次に0.05ミリのゲージを差し込むと入りづらかったため、再度鉋で削ってみます。

つまりあと0.01ミリ削らないといけないということです。
0.01ミリってどのくらいでしょう?鉋の削りくずはたしかに小さいですが0.01ミリですからそんなに削りすぎてはいけません。少し削ってチェックしてみると、これが全く減っていないのです。
「0.01ミリってこんなに厚かったっけ?」
と真剣に思います。
結局その後、鉋を100回くらいあててどうにか0.01ミリが削れました。

まだ私の目は1ミリくらいしか見分けがつかないと思いますが、早く0.1ミリ、そして0.01ミリの世界へ入っていきたいと思います。
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