餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

そう見える

2006-08-15 23:58:22 | アート・文化
ここぞとばかりに遊びまくっております。
「アルベルト・ジャコメッティ展」に行って来ました。
ここのところモディリアーニが気になっていました。近くまで来ていながらすれ違ったり見に行けない。モディリアーニの画集を何気なく見た時に、何だかその絵がモデルにとても似ている気がしたのです。モディリアーニの描く人物はどう見ても細長く実際にこういう人間がいるはずないのはわかります。モデルとなった人物の顔も知りません。それにもかかわらずモディリアーニの絵を見るとモデルになった人物の顔が浮かびます。
ジャコメッティはさらに細長く針金のような人物を作ります。「細長くなければ現実に似ない」のだとか。どう考えてもそんな人間はいない。でも、あ、似ていると思っちゃうのです。ジャコメッティのスケッチや絵画には何本もの線が重なりあっていて、それがちょうどCGのワイヤーフレームのようです。この人の目にはモデルの前にいても何か透けて見えているようです。人間の装飾をいっさい取り払って人間が人間の部分だけ取り出したらこうなるのかもと納得してしまいます。
見たら忘れられない不思議な作品です。
それから映画「笑う大天使」を観て来ました。特撮大スペクタクルアクションになっていました。特撮の使いどころを間違っていませんか、と突っ込みたくなるところが少々。まあ、いいのかな。麦チョコをばらまくシーンがなかったのは残念。
竹田津実「写真記野生動物診療所」読了。