情熱的に退屈する女

中居真麻「古書店・小松堂のゆるやかな日々」読了。
ゆるい感じの日々を描いてありますが、主人公波子さんは結構修羅場な日々を送っています。でも古書店店主の小松さんから見れば、それは珍事であり笑い事で。人には鋭い癖に小松さんは日々のなんでもない生活と格闘しながら生きています。しょっちゅういるものが見当たらなくなります。頭の薄いのや汗かきなのを気にしています。
大変な時にでも出て来る波子さんの細かいこだわりが何となくいいです。リセッシュかファブリーズかとか、蚊取り線香かベープかとか。出て来る場所もなじみあるし。日々雑多の中で生きているなぁという感じ。いい感じです。