トリック・メーカー

「飛鳥高 探偵小説選V」読了。
イヤミスはあまり読まないのですがこの方は割と暗め。でも何となく好きなんです。しかしこの本がすごく分厚くて重い。好きでないと読めませんか。でも１つ１つの話はそんなに長くなくて読みやすいです。社会派から企業物、スパイものファンタジーまであります。社会派でも松本清張さんのように胃が痛くなるような追いつめ方はしないし建築ものでも森博嗣さんのようなドライさはないかもしれません。でも心地いいんですよね。解説を読んでいて鮎川さんに「日本でも珍しい密室トリック・メーカー」と言われていました。なるほどそれは好きだわ。「細すぎた脚」がいいです。出て来る建物が何となく浮かびます。