映画「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」と「盗まれたカラヴァッジョ」を見て来ました。
「ビッグ-」これは個人の仕事ではないですよ。農林試験場とか国家規模の仕事です殺処分寸前で保護した愛犬トッドが留守の間8時間でもずっと吠え続ける。二人はアパート暮らしを諦めた夢だった農園を買うことに。そして二人は伝統農法を行うためコンサルタントアランを雇います。もう規模が違う。まず土を作るため元々植わっていた木を焼き草を刈って堆肥を作りミミズを育てます。それから池を作り野菜や果樹を植え動物を飼う。農薬を使わないし害獣を駆除しないのでやられっぱなし。最初の果物はほとんど鳥にやられます。コヨーテも来るし木はカタツムリの嵐。根はネズミが食い荒らします。7年で増えた鳥を食べる猛禽類が住み着きます。広大な循環システムです。大雨のとき回りの農場の土は全部海に流れたのにここだけ残っていました。雑草ってすごい。
「盗まれた-」ドキュメンタリーかと思ったらサスペンスでした。ゴーストライターに徹していた映画制作会社秘書のヴァレリアはある男から事件の話を聞き脚本にします。それが映画化される時その話を聞いたマフィアが脚本家を誘拐し昏睡状態に。しかし謎のXから脚本案が送られ、マフィアはXの正体を探すことに。ヴァレリアは無事に乗り切れるのか。実際の事件と脚本と映画製作と同じ話が3つ出て来て今自分はどの場面を見ているのか分からなくなります。それが楽しい。ハラハラできます。お母さんがまたすごい人です。
似鳥航一「いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂 『和』菓子をもって貴しとなす」読了。 あれっ、改訂版が出たのかなと思ったら新作でした。新章とか。またややこしい人達が出て来たぞ。今回は関西、奈良が舞台。毎回定番の和菓子が食べたくなるのですが、今回は毛色の変わったのが多かったかな。