「幕末土佐の天才絵師 絵金」を見て来ました。
ちらしを見た時月岡芳年みたいだなと。浮世絵だと思っていったのですが、芝居画の屏風でした。むっちゃ迫力。大きいし。芳年より血みどろ度アップです。何でこんなにひどいシーンばかり選ぶのか。お祭りで提灯の明かりに照らされるというので迫力満点です。石川五右衛門って親子で茹でられたんだ。釜茹でのシーンまではいいけどその後の片付けのシーンまであったのは生々しかったです。茹で過ぎた豚足みたいな五右衛門は嫌だ。
平岩弓枝「御宿かわせみ十 閻魔まいり」読了。
ドラマでしていたしタイトルは知っています。でも見ていなかったし読むのは初めて。江戸の宿屋さんに関わる人情噺だと思っていました。あながち間違いでもないですが、殺人事件多すぎ。ミステリーに近いです。
「金魚の怪」という短編があります。
梅雨が上がり暑くなるころ、野菜売る舟の声がしたので店の者が走って行き、るいも急いで買いに行きます。するとその後金魚売りも来てるいはつい買ってしまいます。やや大きくなった和金を5匹。その後恋人の東吾もやって来て、金魚の話に。縁日で金魚釣りをしていたと。
そこへ同心の源三郎がやって来て奇妙なことがあったと話します。医者の玄英が高級金魚を飼っているのですが、奥さんがさらに珍しい頂天眼を飼っていました。世話は女中のお菊がしています。金網を張っているのですが、しっかり閉まっていなかったので猫が爪で引っ掛け1匹外へ。音に気付いたお菊が駆け付けたので猫は追い払いましたが金魚は死んでしまいます。お菊がひどく叱られているところに、玄英の息子の捨次郎がやって来て「こんな金魚1匹で大騒ぎするなら、俺が食ってやる」と頂天眼をぶつ切りにして酒で丸呑みにしたと。しかしその晩腹痛を起こし、夜明けに血を吐いて亡くなってしまいます。調べるのですが、医者や金魚屋に聞いても金魚に毒があるなんて聞いてことがないと。うーん、美味しくないよ。陰謀がからまっていました。