ラフレシアを贈物に

茅「王命の意味わかってます？」読了。
思ったことははっきりと口にする南部と、開けっぴろげな言動は恥とされる北部。そんな北部と南部の融和を目的とした王命による婚姻。南部・サウス公爵家の次女リリエッタは北部・ブリーデン公爵家の若き当主に嫁ぐことになった。しかし夫となるクリフは魔獣が出たと呼び出され結婚式をボイコット。後でわかったことによるとブリーデン家は継ぐはずだった長男が亡くなりその後失意のまま先代の当主は亡くなっている。つまりクリフは当主としての教育を受けていない。クリフが第一線に出ているのをいいことにブリーデン公爵家には不正が横行。リリエッタは領主代行として公爵家を建て直すことができるか。
もう最初の結婚後のバチバチが面白い。もう京都人と大阪人の会話です。涼しい顔でお茶漬けを薦めるリリエッタに帰ろうとしないクリフみたいな。リリエッタの毒舌とクリフの素直さがかみ合ってきます。頼もしい女性っていいです。