「日本の風景を見つめて 須飼秀和 ふるさとの詩」と「小磯良平と吉原治良」に行って来ました。
「須飼-」新聞や会報などに寄せられた日本の風景画が色々来ていました。ここ知っているから近いけどここ見たことないとか、ここは全然知らなかったまで。でも知らなくても何だか懐かしい感じのするあたたかい風景画です。どこか谷内六郎さんを思い出させますが、もっと最近でもっと人が遠景になった感じです。ほんのちょっと昔の日本。こんなところあったあったの世界でした。
「小磯-」小磯さんと言えばデッサン力抜群の画力だし、吉原さんと言えば○です。代表作が全然違う絵なのに経歴が似ている。どちらも色々な挑戦をされています。小磯さんは最初から今でも古くないほどうまいし、キュビズムは丁寧すぎて全然崩れていません。吉原さんは変わる変わる。高橋由一からピカソになりマグリットに行ってミロになり白髪一雄になり禅のような油絵になりました。魚屋に行っては珍しい魚を買い魚を描き夜には夕飯になったというのが好きです。抽象画に鳥の絵がよく出て来る時期があります。魚の方が好きなんだけど、鳥はどこにいても違和感がないから鳥にしている。魚が飛んでいたらおかしいから。とあったのに笑いました。抽象画なんだから魚が飛ぼうが鳥が飛ぼうが構わないだろうに。妙に生真面目だったのだなと。戦時中小磯さんは抜群の描写力が買われて従軍画家となり、戦後記録画の経験を生かして群像表現に挑戦されていました。吉原さんは全然変えず抽象画を続けていました。友人と見ていてヒトラーが政権を取っていたら退廃芸術指定だっただろうねという話になりました。平和になって良かったです。こんな面白い物が見られるのだから。
映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」を見て来ました。
事件って事実かどうか寄り面白い方に判断が流れるのですよね。特に報道は。これが事実かどうかもわかりませんが、そうに違いないと皆が思ったのは事実でしょう。彼女の生い立ちがすごいし、お母さんが怖い。でもマスコミの人もお母さんが怖かったのね。それが笑えました。それとカメラワークがすごかった。ドローンなのか、カメラマンも一緒に滑っているのか。追いながら撮っています。ちょっと残念だったのは伊藤みどりの名前が出なかったことかな。トリプルアクセル世界で最初に決めたのは彼女です。
西城秀樹さんの訃報にびっくり。ご冥福をお祈りいたします。昔バスで街に出る時、窓から御実家が見えていました。まだあるのかな。
映画「新幹線大爆破」と「デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり」を見て来ました。
「新幹線-」スピードのもとになった映画ということで見てみたかったのです。人気はあって時々特別上映会があったのですが、なぜか都合が合わず。今回高倉健さんの追悼特集でようやく見られました。健さんは警察かと思っていたら犯人でした。でも当時はやくざ役が多かったのよね。システムが古いし表現も古いかもしれないけど、これ面白い。犯人側も警察側も次々失敗していきます。リミットが迫るのにどっちも問題山積み。それに宇津井健さんがかっこいい。よくこんな設定考えついたものです。日本より海外で人気があるというのにも納得。そしてちょうどスピードの公開時期に阪神大震災があったのよね。時代を感じます。
「デイヴィッド-」「シャイン」という映画のモデルになったピアニストのドキュメンタリーです。実はシャイン見ていないのですよね。でもこの方のピアノの音が明るく澄んでいるのはわかります。この人の演奏を一言で言うならごきげん。とにかくハグ魔。自己紹介して名前聞いて出身地聞いてハグの繰り返し。奥さんももう放っています。コーラが好きお茶が好き筆記用具が好き。あちこちからボールペンを箱一杯集めています。傍らにはでっかいコーラのボトル。子どものようなおじいちゃんです。つきあう奥さんえらい。