自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆長崎旅記~上~

2009年09月21日 | ⇒トピック往来

 「シルバーウィーク」とは考えたものだ。ネーミングがいい。この連休を利用して20日から長崎にやってきた。小松空港から羽田空港、そして長崎空港と空路を乗り継ぎ、長崎空港から海路でハウステンボスに入った。機体は大村湾をめがけて降下し、海に浮かぶ滑走路に向けて一直線に滑り込む。海上空港には航路の発着場があり、ハウステンボスへは海路で一直線。空から海へのトランスファー(乗り換え)がなんとも心地よい。

        空から海へのトランスファー

  プライベートでの長崎旅行は1994年8月、2006年3月と今回の3度目となる。空から海へのアクセスはこれが初めて。これまでは小松空港から博多空港に、それからJRに乗り継いでの陸路だった。波しぶきを上げて走る高速船の窓から湾の風景を眺めながら、ふと、「この高速船はどうなのだろう」と脳裏をよぎった。

  民主党がマニフェストで打ち出している「高速道路の無料化」のことである。長崎空港からハイステンボスまでは、安田産業汽船の「オーシャンライナー」が所要時間ほぼ50分、料金は片道大人2000円。これに対し、西肥バスは所要時間ほぼ50分で大人片道1100円となり、比べると料金がはるかに安い。バスは高速道路利用の直行便ではないが、もし高速道路の無料化が実現すると長崎自動車道(大村IC-東そのぎIC)が無料となり、バス会社は高速道路を使うだろう。すると高速船より、「早く安く、予約が要らない」の3点で競争力を増すことになる。

  すでに実施されている「ECT搭載車の通行料上限1000円」の割引制度でフェリー業界はどこも経営が青息吐息の状態といわれる。高速道路の無料化で観光客は増えるかもしれないが、フェリー業界の淘汰や再編が加速しそうだ。

  そんなことを考えているうちに、高速船はハウステンボスのマリンターミナルに着いた。海から見るハウステンボスは壮観である。山々が海にせり出したリアス式海岸と、山をバックして海に面する建物群のコントラストが際立つ。陸路からでは味わえない風景だ。

 ⇒21日(月・祝)午後・佐世保の天気   はれ

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