気温がまるでジェットコースターのようだ。昨日(1日)は金沢市などで最高気温が25度を超え夏日を記録したかと思えば、きょうは一転して冬型となり、日中の最高気温は金沢で14度。そして夜に入って、23時半ごろに霰(あられ)が落ちてきた。シベリアから強い寒気が流れ込んでいる。あすの朝までに山沿いや山間部で10㌢ほどの積雪との予報だ。荒天の中、金沢大学では恒例の学園祭が開かれた。そして、身震いするような自主上映の映画を観た。「アリ地獄のような街」。バングラデシュのストリートチルドレンをテーマにした映画だ。
82分の映画のあらすじを紹介する。農村から夢を抱いて首都ダッカにやってきた少年ラジュ。お金を落としてしまい、途方にくれているところをストリートチルドレンと知り合う。そのストリートチルドレンたちを使って薬物売買などを行っているイアシンはいわば「貧民屈の元締め」だ。ラジュは薬物の運び屋として使われる。イアシンは、配下の女を「足抜け」をさせようとする男を手下を使って殺害する。バラバラにされ袋詰めされた死体が入っているとも知らずに、その運び屋をさせられたラジュ。血が滴り落ちる袋を不審に思った群集がラジュから袋を取り上げ、ラジュを取り押さえる。その大騒ぎを察知したイアシンの手下が騒ぎのどさくさにまぎれてラジュの首を絞めて殺害する。一度取り込まれたら抜けることができない、まるで「アリ地獄」のような暗黒のネットワーク。少年や少女たちが抑圧され、搾取される最貧国バングラデシュの現実が生々しく描かれている。
この映画の制作は、現地でストリートチルドレンに対する教育支援やシェルターホーム(保護施設)を運営する民間活動団体「エクマットラ」。エクマットラとはベンガル語で「みんなが共有できる一本の線」という意味だそうだ。このエクマットラの創設(2004年)にかかわった日本人が渡辺大樹氏。横浜市生まれで、金沢大学のOBでもある。学生時代はヨット部に所属して、タイ・プーケットで行われたヨットの国際大会に参加した。その時、スラムの少年少女たちの姿を目の当たりにして衝撃を受ける。2002年に卒業後、バイトで貯めたお金を持ってバングラデシュに渡り、NGO活動を始める。現在は、ストリートチルドレンの自立支援センター「エクマットラアカデミー」の設立に向けて奔走している。映画の収益はこの設立費として活用される。
今回の上映会で、渡辺氏の姿はなかったが、サイクロンなど自然に見舞われ、アジアの最貧国といわれるバングラデシュで、志を高く持って活動する青年に心から声援を送りたい。
⇒2日(月)夜・金沢の天気 あられ
82分の映画のあらすじを紹介する。農村から夢を抱いて首都ダッカにやってきた少年ラジュ。お金を落としてしまい、途方にくれているところをストリートチルドレンと知り合う。そのストリートチルドレンたちを使って薬物売買などを行っているイアシンはいわば「貧民屈の元締め」だ。ラジュは薬物の運び屋として使われる。イアシンは、配下の女を「足抜け」をさせようとする男を手下を使って殺害する。バラバラにされ袋詰めされた死体が入っているとも知らずに、その運び屋をさせられたラジュ。血が滴り落ちる袋を不審に思った群集がラジュから袋を取り上げ、ラジュを取り押さえる。その大騒ぎを察知したイアシンの手下が騒ぎのどさくさにまぎれてラジュの首を絞めて殺害する。一度取り込まれたら抜けることができない、まるで「アリ地獄」のような暗黒のネットワーク。少年や少女たちが抑圧され、搾取される最貧国バングラデシュの現実が生々しく描かれている。
この映画の制作は、現地でストリートチルドレンに対する教育支援やシェルターホーム(保護施設)を運営する民間活動団体「エクマットラ」。エクマットラとはベンガル語で「みんなが共有できる一本の線」という意味だそうだ。このエクマットラの創設(2004年)にかかわった日本人が渡辺大樹氏。横浜市生まれで、金沢大学のOBでもある。学生時代はヨット部に所属して、タイ・プーケットで行われたヨットの国際大会に参加した。その時、スラムの少年少女たちの姿を目の当たりにして衝撃を受ける。2002年に卒業後、バイトで貯めたお金を持ってバングラデシュに渡り、NGO活動を始める。現在は、ストリートチルドレンの自立支援センター「エクマットラアカデミー」の設立に向けて奔走している。映画の収益はこの設立費として活用される。
今回の上映会で、渡辺氏の姿はなかったが、サイクロンなど自然に見舞われ、アジアの最貧国といわれるバングラデシュで、志を高く持って活動する青年に心から声援を送りたい。
⇒2日(月)夜・金沢の天気 あられ