夕方にスマホの緊急地震速報が鳴った=写真=。夕食中に、グラリと揺れが走った。テレビのニュース速報が流れた。時間は午後6時42分、能登を震源とするマグニチュード4.8、震度5弱の揺れ。自身が住む金沢は震度1だった。
気象庁によると、震度1以上の揺れを観測した地震は16日午前4時までに1400回以上になる。能登地方やその周辺を震源とする地震は徐々に減少しているものの、地震活動が活発な状態が続いている。気象庁が今後2、3週間は震度5強程度か、それ以上の揺れに注意が必要と呼びかけていた矢先に先ほどの震度5の揺れが起きた。
石川県庁危機管理監室のまとめによると、県内の犠牲者は16日午後2時の時点で222人となった。このうち、避難所生活などで病気などが悪化したり、体調を崩したりして亡くなった災害関連死は14人となっている。重軽傷者は1036人に上る。
県内の市や町が設ける避難所に避難している人はきょう16日午後2時現在、372ヵ所で1万6070人に上る。また、高齢者や妊婦など配慮が必要な被災者とその家族を優先して金沢市のホテルや旅館に入ってもらう「2次避難所」には42ヵ所に1278人が避難している。
生活インフラの復旧が進んでいない。とくに断水は広範囲にわたっていて、8つの市町の5万5500戸に上っている。中でも大きな災害が出た輪島市、珠洲市、七尾市、穴水町、能登町、志賀町ではほぼ全域で断水が続いている。
寒気の影響できょう日中は厳しい冷え込みとなった。あす17日の最低気温は輪島市でマイナス3度と予想されている。揺れが続き、厳冬の避難所生活ではなかなか展望が見いだせないのではないだろうか。
⇒16日(火)夜・金沢の天気 くもり時々あめ